稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

コラム

77回目の終戦記念日のあとで。

稲沢市議会議員のしちおうです。 8月15日に77回目の終戦記念日を迎え、翌16日に稲沢市で戦没者追悼式が開かれました。 今年はコロナ禍により直前で来賓としての参加が叶わなくなりましたが、先の大戦で亡くなられたすべての方々に対して心から哀悼の意を表し…

不登校の原因は、”子ども”にあるのではなく、”環境”にあるのではないか。

稲沢市議会議員のしちおうです。 前回の投稿で「不登校は子どもに”問題”がある」と捉えられがちだけど、そうではなくて「学校という”環境”にあるのではないか」といったことを書きました。あれからもう少し考えを整理したので、まとめます。 自分の中で引っ…

4年に1度じゃなく、ふだんからパラリンピックがみたい。

稲沢市議会議員のしちおうです。 東京オリンピックに続き、パラリンピックが終わりました。 パラリンピックの期間中、テレビなどのメディアでは、競技以外の場でも障害のある人の姿をよく目にしました。コメンテーターとして、目が見えない人や耳が聞こえな…

【雑記】東京オリンピックが遺したもの

稲沢市議会議員のしちおうです。 東京オリンピックが閉会しました。 みなさんはどんな思いで今大会を見ておられましたか? 5年前の2016年。 ブラジルで開催されたリオデジャネイロオリンピックでは、直前まで会場の建設が行われるなど、準備が遅れに遅れてい…

毎日がタイムアタックな保育園児との日々が体調不良で詰んだというお話

稲沢市議会議員のしちおうです。 先日、仕事中に電話がかかってきた。 誰からだろう、と番号を見ると、相手は保育園。 「今日もお子さん、かわいいですね」などとわざわざ電話してくることはないので、悪い報せであるのは間違いない。慌てて電話に出ると、保…

不登校になったからといって、今と未来が制限されるわけではない

稲沢市議会議員のしちおうです。 先週末、不登校の子どものいる保護者の方に向けて、経験談をお話しました。 ちょうど昨年の今頃、コロナ禍で「ステイホーム」が呼びかけられ、外には出られないし、人には会えないしで、つらいと感じた人って多かったと思う…

自分自身へ、緊急事態宣言を。

稲沢市議会議員のしちおうです。 厚生労働省等の調査によると、4月の自殺者数が前年比で約2割減少。 少なくとも、2015年以降では最も自殺が少ない月になったようです。 2020年4月 自殺者数:1455人 2019年4月 自殺者数1814人 …4月と言えば、 新型コロナウイ…

学校に死ぬほど行きたくない君へ。

もうすぐ夏休みが終わる。 子どもの自殺が最も多い日を迎える。 学校に行きたくない子にとって、9月1日の朝がくることがどんなにこわいことか。 ずっと夜が続けば良いと思う気持ち、ぼくにも分かるよ。君の前には今、学校へ行って死にたくなるほどつらい思い…

連休明けの学校がしんどい子どもたちへ。

「平成最後の」という前置きが終わったと思ったら、「令和最初の」という前置きをいたるところで聞いて、すでに食あたり気味の、しちおうです。こんばんは。 10連休の最終日。明日から学校や仕事へもどる人も多いと思います。長期休み明けは、気が沈みがちに…

外見コンプレックスの中にあるその人らしさ。

あるTV番組を見ていた時に、 外見に対してコンプレックスを抱える人たちが出演していた。 僕自身も特に10代の頃はそうだった。同じような悩みを持つ人は多いのだろうと思う。 さて、僕らはなぜ外見に対してコンプレックスを抱くのだろうか? それは、正解が…

学校へ死ぬほど行きたくない君へ

夏休み明けの前後。 一年の中で一番、子どもが自殺をする時期らしい。 学校に行きたくない子にとって、9月1日の朝が来るのはとても恐いことだと思う。 僕もそうだった。 もし君が死ぬほど学校に行きたくないのなら、行かないことをオススメする。 行くか、行…

生産性のない人

ある人が言った。 「子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるのだろうか。彼ら彼女らは子供を…

知性のある大人になるには

去年から、中部大学主催の政策塾に参加しています。 週末に今年度最初の講義があり、その中で、 「人の話を受け売りしてしまう。そして、それが正しいかどうか調べもせずに、信じてしまう怖さ」について話があり、ドキッとしました。 最近、人と話をしている…

あなたは悪くない。性被害にまつわる誤解と偏見

アメリカを発端として、性被害の告発が相次いでいる。 SNSで#metoo(“私も”の意)を添えて、芸能人、一般人を問わず実体験を綴っている。 彼らが勇気を振り絞って出したSOSを、他人事と感じる人もいるかもしれない。 しかし、僕は友人から性被害の告白を何度…

問題を解決しようとせず、問題と向き合い何かを学んで生きていく

先日、ある議員経験者と話す機会があったのだけど、 その人は、「何をやっても無駄。行政は変わらない」と言っていた。 経歴を聞くと、議員を何期か勤め、直近の選挙で落選したらしい。 「変えられない」と感じているのに、なぜ議員を続けようと立候補したの…

いつだって吉日

友人の転職。 先日、作業療法士の友人から連絡があった。 彼は精神科の病院に勤めていたのだけど、愛知県がんセンターへ転職したらしい。 今までの知識と経験が通用しない新しい世界だ。 にも関わらず、自分の理想に向かって挑戦する姿に心を打たれた。 思え…

小学校で友達が出来なくても問題なさすぎる理由

昨日、近くの小学校の卒業式にお邪魔しました。 僕は中学での不登校やら転校やらで当時の友達が一人もいないけれど、 彼らにはたった一人だけで良いから、長く続く友達がいてほしいです。 ちなみに、僕が訪れた小学校の卒業生は2クラス45人。 稲沢は23の小学…

あと5分で死ぬとしたら何をするだろう

実家から徒歩5分くらいのファミレスで、 ドリンクバーの薄いジュースを飲みながら友人と話をしていた。 不意に、もし5分後に死ぬとしたら残りの時間で何をする?という話が出たのだけど、 考えている間に5分が経ってしまった。 もっといろんな世界を見たかっ…

その声の主も、私たちと同じ人間なのに。

先日、海外のお客さんがあった。 知人の「しちおうに会う」という言葉を「しちおうに会う→しちように会う→市長に会う」と勘違いして、市長に会えると思って付いて来たらしい。その方のガッカリ具合を思うと申し訳ないけど、しめしめ…新たなおもしろい勘違い…

苦手なピーマンを食べさせられて、苦手になった話:我慢大会はもう止めよう。

私は子どもの頃、ピーマンが苦手だった。 給食にピーマンが出ると決まって居残りさせられて、みんなが掃除している中、ピーマンと格闘していた。 教員は、苦手なピーマンと格闘すれば、戦友になって食べられるようになるとでも思っていたのだろうか。あいに…

死ぬほど学校に行きたくない時にとる方法。

毎年、この時期になると考えることがある。 それは、子どもが最も自殺する日である9月1日を迎えるからだ。 子どもの自殺する日は、夏休み明けと新学期前後に集中している。長期休暇で苦しい場所から逃れられたのに、また同じ場所へ戻ることになるからだろう…

終戦記念日にだけ平和を祈る僕ら。

終戦を迎えて、72回目の8月15日。 各所で戦没者を追悼する行事が開かれている。 さまざまなメディアで戦争に関する特集が組まれている。 それらに触れる度に、戦争について思いを巡らせる。考えさせられる。そして、私たちは、戦争の怖さと、平和でいること…

誰かの間違いを責めるほど、あなたは完璧な人間なのか。

先日、「仕事の曜日を間違える」と言う勘違いを起こした。 土曜日の予定を日曜日だと勘違いして、たまたま電話をくれた人の指摘で気が付き、事なきを得た。私は、自慢ではないけど、「記憶力は良い方だ」と漠然と思っていたので、こんな間違いを犯すとは夢に…

変わってるって、オモシロイ。

フツーの人の、フツーの高校生活は3年ですが、私は卒業までに4年かかりました。 「学校へ行っていなかったから」なのですが、卒業後は、周りの人よりも年齢が一つ上になるので、当然「なんで?」となります。「不登校だった」と、説明するのも含めて、私の中…

バニラ・エアと車椅子ユーザーのどちらが悪いのか。

日本の格安航空会社 バニラ・エアが、下半身不随の車椅子ユーザーの搭乗を拒否した。 大体のあらましは、以下の通り。 ・往路の出来事 バニラ・エアは、空港の搭乗カウンターで、「降機する際、タラップになるため歩けない人は搭乗できない」と車椅子ユーザ…

ほんの少しの良くない出来事に、負けない。

私は定期的に、交差点に立って手を振っている。 先週も取り組んでいたところ、その内の一か所で、男性が車の窓を開け、こちらに向かって叫んでいる。どうやら私のことが気に食わないらしい。何度も叫んだ後に、走り去っていった。 たまに、こういうことはあ…

真面目に生きても、お天道様は見ていない。

“お天道様が見ている”という言葉がある。 「他の誰が見ていなくても、悪事は働かず真面目に生きよう、それを太陽は見ている」そう子どもの時に教わって、私は「曇りや雨の日は悪事を働いて良い日なのか」と考えるヒネクレタ子どもだった。 大人になって、そ…

もっともらしい言い訳を考える前に、他にできることを探せ。

私のいる議会や役所、様々な会議で接する多くの方々は、上の年代だ。 私は子どもと同じ、下手したら孫くらいの歳に当たる。それだけ歳の離れた者の意見を素直に聞くことが出来るかと言うと、自分自身でも難しいと感じる。だから、私は私の意見が「年齢故に」…

いつか問われる日に備えて〜憲法記念日〜

日本国憲法が施行されて70年が経った。 今回は、昨年に引き続いて、記念日だけでも思いを馳せようキャンペーンを実施する(だいぶ出遅れたけど…) 私にとって、憲法記念日はG.W.の祝日という認識でしかなかったが、今の仕事に就いて、そして「憲法を変える」…

障害と健常とを分ける意味って何だろう。

混じり合うから見える。 先日、障害のある子を育てるお母さんから、「インクルージョン教育ってどう思う?」と聞かれた。インクルージョン教育(アメリカの教育手法)は、障害があっても大半の時間を通常学級で過ごすことで、特別な必要な必要な時は、スタッ…