友人の転職。
先日、作業療法士の友人から連絡があった。
彼は精神科の病院に勤めていたのだけど、愛知県がんセンターへ転職したらしい。
今までの知識と経験が通用しない新しい世界だ。
にも関わらず、自分の理想に向かって挑戦する姿に心を打たれた。
思えば、同年代の友人の少なくない数が、ここ何年かで転職をしている。
もしかしたら、30歳という一つの区切りに際して思うことがあったのかもしれない。
一つの区切り。
僕自身、28歳の時に仕事を辞めたのだけど、
30歳を前にして、このまま今の場所に留まり続けた時の未来が、なんとなく見えた(それなりに仕事をして、それなりに家庭を持って、定年後にのんびりする自分の姿がイメージできた)気がして、「このままで、後悔はないか?」と自問自答していた。
人は、先が読めない(どうなるか分からない)ことに、不安を感じるけど、
先が読めてしまうことで生じる不安や、不満(ある種の退屈さ)もあるのだと思う。
「なにが起きるか分からない」を、期待を持ってワクワクできるか、不安を持ってソワソワしてしまうか、見る人の心情によるのだろう。
結果、僕はそれなりの人生を諦めて、不安定な人生へ舵を切ることになる。
そして、それなりに生活することの幸せや、定年まで同じ職場で働き続けることの価値を逆に身に染みて感じることになる…(笑)いずれせよ、30歳前後で自分の行く道を考える人は多いのかもしれない。
でも、きっと、転機は年齢に関わらず訪れるもので、40歳だから遅いとか、そういうものではないと思う。僕は、思い立ったが吉日という言葉が好きなのだけど、実際に行動を起こせた時は、いつだって吉日なのだ。
4月。新しい生活が始まる人も多いけれど、友人にとっての転職がそうであるように、多くの人の新しい行動が、転機になることを祈っている。
しち おう/志智 央
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