稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

不登校の原因は、”子ども”にあるのではなく、”環境”にあるのではないか。

稲沢市議会議員のしちおうです。

前回の投稿で「不登校は子どもに”問題”がある」と捉えられがちだけど、そうではなくて「学校という”環境”にあるのではないか」といったことを書きました。あれからもう少し考えを整理したので、まとめます。

自分の中で引っかかりのある言葉や考えは、突き詰めて、言葉として再び外に出さないと気持ちがわるいのです…

まず、不登校って「子どもに”問題”がある」とよく言われるんですよね。

でも、本当にそうなのかな?って最近よく思うんです。

 

不登校って、言い替えると、「子どもが、自分にとってつらい環境から、距離を置けた」とも言えます。心も体もボロボロになるまで通い続けて、自殺にまで追い込まれてしまう子もいると思うと、「不登校を選択できたこと」は問題でも、誤りでもない、と感じます。

 

子どもが減る中で、不登校の子は増え続け、今年は過去最多を更新しました。

これは本当に子どもだけの問題なのか、学校のシステムや環境に無理が生じていたり、今に対応できていなかったりするのではないか、と感じるのです。もちろん、言うまでもなく、すばらしい学校、先生もいます。ただ、”学校ガチャ”、”先生ガチャ”、と呼べるような差と、そうなってしまうような過酷な労働環境含め、システム、環境的な問題があるとも思うのです。

・学校ガチャ・先生ガチャ

おもちゃが出てくる「ガチャガチャ」のように、良い学習環境が”運頼み”であり、“くじ”や“抽選”のようなものになってしまっているという意味で使用

福祉分野では、”障害”はその人にあるのではなく、”環境”にあると考えます。

車椅子に乗る人が移動に制限を受けるのは、足が不自由なその人に問題があるのではなく、移動しにくい道や建物に問題があるから、変えよう(バリアフリーにしよう)と言った具合に。


今、この視点が学校にも求められているのではないか、と感じています。

f:id:shichioh:20211021132700j:plain

稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
Facebookhttps://fb.com/shichioh
Twitterhttps://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com