稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

終戦記念日にだけ平和を祈る僕ら。

終戦を迎えて、72回目の8月15日。

各所で戦没者を追悼する行事が開かれている。

さまざまなメディアで戦争に関する特集が組まれている。

 

それらに触れる度に、戦争について思いを巡らせる。考えさせられる。そして、私たちは、戦争の怖さと、平和でいることの幸せを噛みしめる。

ただ、この日が過ぎれば、戦争のことなんて考えなくなるし、聞かなくなる、祈らなくなる。72年という時間は、日常にあった戦争を非日常であるものに変えていった。

 

 

戦争に関わった人は、そんな姿を嘆くかもしれない。8月15日にだけ平和について考え、祈る僕らを、あるいは、1月17日や3月11日にだけ震災に対する意識を高くする忘れっぽくて、都合のよい僕らを怒るかもしれない。

 

 

申し訳ないと思うけど、これが僕らの現実なんだとも思う。

「中途半端ならば、やらない方が良いのだろうか?」そう思った時もあるけれど、きっとそんなことはない。この日、確かに僕らは戦争や平和に思いを馳せている。大事なのはこの事実の方で、すこしずつ、すこしずつ、この日を増やしていけば良い。

 

 

戦争に思いを馳せる気持ちも、平和を願う気持ちも、偽りのないものだから、こんな日を、すこしずつ、年に一回からニ回へ増やしていけば良い。忘れてしまった時でも、8月15日からまた、平和への気持ちを改めて始めれば良いと今は考えている。

 

 

喉元過ぎれば熱さを忘れる僕らの情けない部分を見つめながら、少なくとも今日は、平和を祈りたい。国籍を問わず、日本が関わった戦争のすべての被害者に哀悼の意を表します。

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