毎年、この時期になると考えることがある。
それは、子どもが最も自殺する日である9月1日を迎えるからだ。
子どもの自殺する日は、夏休み明けと新学期前後に集中している。長期休暇で苦しい場所から逃れられたのに、また同じ場所へ戻ることになるからだろう。
私は学校に行っていなかったから、毎日が夏休みみたいなものだった。
ただ、夏休み明けに生じる「9月から復学するのではないか?」という周りからの期待とプレッシャーには怯えていた。だから、8月31日夜の苦しさの一部を、知っている。
夏休みが終わり、苦しい場所から逃れられていた期間も終わる。
それは確かだけど、実は夏休みは自分次第で延ばすこともできる。「ここにいたら死にそう」「学校に行くくらいなら死にたい」と思うなら、夏休みをもう少し延長しよう。
方法は簡単。行かなきゃ良いだけ。
それは、今のあなたにとって勇気がいることかもしれないけど、必要なことだ。
学校に行くよりも大切なこと。
不登校になると親が悲しむとか、落ちこぼれてしまうとか、思うかもしれない。
でも、学びたいのなら、家でも図書館でもどこでもできる。
友達だって、学校以外に人と交われる場所なんていくらでもある。気の合う仲間に必ず出会える。
学校は、ただの場所。学校の中でやれることは、別に他でもできる。命をかける所ではない。
試しに、自分の好きなことをしてみると良い。
私は夏休みと冬休みを通り越して、2年以上休みを延長したけど、勉強はそこそこに、本読んだり、音楽聞いたり、絵を描いたりばかりしていた。
でも、今もフツーに生きている。
学校に行きたくない自分になっても、学校に行かない自分になっても、終わりじゃない。
何一つとして終わってなんかいない。
その先に、いくらでも、道が繋がっている。
だから、安心して、今は別の場所で過ごして。
しち おう/志智 央
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