私のいる議会や役所、様々な会議で接する多くの方々は、上の年代だ。
私は子どもと同じ、下手したら孫くらいの歳に当たる。それだけ歳の離れた者の意見を素直に聞くことが出来るかと言うと、自分自身でも難しいと感じる。だから、私は私の意見が「年齢故に」通りにくいと感じていた。
そんな時、知人から「言葉の説得力は年齢ではなく、実績で増す」という言葉をもらった。私は、なんだか打ちのめされたような気持ちになった。意見が通りにくいのは、年齢のせいではなくて、単純に言葉に説得力がないのだと気付いたのだ。
「若いから、軽んじられたり、意見を聞いてもらえたりしない」というのは、ただの私の言い訳だった。同年代にサッカーの本田圭介選手がいるが、彼であれば対等に渡り合っただろうし、みんなは耳を傾けていたように思う。それは年齢ではなく、言葉の持つ説得力や言葉を発する人の実績および力なのだと思う。
私は、自分自身の力不足に、もっともらしい理由を付けて、意見が反映されないことに傷付かないようにしていた。自分で解説していて情けなくなってくるけども…年齢や肩書きのなさを嘆くよりも、実績を積んだり、伝え方を工夫したりするなど、やれることはまだたくさん残されていた。
私はきっと、いろんなところで、自分に都合の良い言い訳をして、問題の本質から逃げている場面がある。気を付けていてもいつの間にか陥って、誰かの言葉によって目が覚め、ひとしきり落ち込んだ後に、新たな一歩を踏み出す。そんな繰り返しで生きてきて、これからもそんな感じなのだろうと思う。
もし言われなければ、ずっと言い訳をして過ごしていただろうから、耳の痛い助言に感謝している。ちっぽけな自分を、都合の良い言い訳で守らずにいたい。
しち おう/志智 央
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