稲沢市議会議員のしちおうです。
8月15日に77回目の終戦記念日を迎え、翌16日に稲沢市で戦没者追悼式が開かれました。
今年はコロナ禍により直前で来賓としての参加が叶わなくなりましたが、先の大戦で亡くなられたすべての方々に対して心から哀悼の意を表します。
毎年この時期に平和への思いを新たにしますが、今年はより強くそう思います。それは今年ロシアのウクライナ侵攻が起きて、今なお続いているからです。
なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。
戦争をするのは良くないことだと、誰もが知っているのに。戦争の悲惨さに触れるたびに二度と繰り返してはならないことだと、誰もが思っているのに、それでも始まってしまう。
理由の一つは、戦争が戦争の顔をしていないからでしょう。これから他国を侵略し、人や土地や資源を奪いますとは言いません。自国民を助ける、テロリストや独裁者など他国民を陥れる悪者を退治すると、戦争は正義の顔をしてやってきます。そこに罪の意識はありません。
戦争は起きる。それも、いとも容易く。
だからこそ、ぼくらは、注意深く、正義の顔をしている戦争を見抜いて、戦争の芽を摘まなければなりません。そして、考えなければなりません。どうすれば、戦争を避けられるのかを。
ロシアがウクライナに侵攻「出来てしまった理由」に、たとえば、ロシアの独裁や情報操作などのメディア統制、民主主義の欠如、隣国や人種等への嫌悪や分断を煽ることなどがあるのなら、日本ではそれを起きさせないように気を配らなければなりません。
二度と日本国民が戦争に巻き込まれないように、子どもたちが死ななくていいように、戦争を遠ざける手段を考え続けたい。100回目なんて言わずに、もっともっと戦後の期間を延ばしていきたいから。それが、かつて戦争の当事国だった日本に生まれた者の責任だとも思う。