稲沢市議会議員のしちおうです。
2022年3月10日、稲沢市議会で「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議するとともに、軍事侵攻の即時停止と軍の完全撤退を強く求める決議」が全会一致で可決されました。
遠く離れた日本の、一市町村の決議文が、ウクライナに住む人たちの助けになる。そんな大それたことは思っていません。しかし、いまのウクライナの悲惨な状況に胸を痛め、共に悲しみ、そして怒っていることを示したいし、残したいです。
時を遡ること、2022年2月24日。ロシアが隣国ウクライナに軍事的に侵攻しました。
今の時代に、平然と、他国を武力で持って支配しようとする国が現れるとは。その国が国際連合安全保障理事会(国連安保理)の常任理事国であるとは、考えもしませんでした。しかも、核を脅しに使い、原発を人質に取るような戦いにまで発展してしまうとは。
2月に入って、ロシアとウクライナとの緊張が高まっているという情報は耳にしていましたが、どこかで「戦争にまでは至らないであろう」という甘い考えがありました。
この、静かに、しかし確実に国が侵食されていく様子の不気味さ。そして、戦争の始まりは、こんな風に、何事もないような顔をしてやってくるということ。
報道の中でウクライナ国民が「ただ平穏に暮らしたいだけなのに」と言っていましたが、昨日みたいな今日を、今日みたいな明日を暮らしたい。暮らせるはずだと、当たり前すぎて意識しないくらい、みなそう思っていたはずです。
それが突然壊された。週末にはどこに行こうかって、そんな当たり前の希望が遠いものとなってしまった。それが天災ではない誰かの悪意によって行なわれる、こんなことがあって良いはずがありません。
思えば、2014年にロシアがウクライナ南部のクリミア半島を編入した時、日本をはじめ各国がもっと強く、明確に、反対する必要があったのだろうと思います。ロシアからすれば、「この程度の世論、制裁しかないのであれば、ウクライナに侵攻するメリットがある」と思わせてしまったのかもしれません。
さらに、もう一つ忘れてはいけないのは、これまでも同じように国連安保理の常任理事国が他国へ侵攻した例があったということです。2003年、アメリカやイギリスらがイラクに「大量破壊兵器」があると言って侵攻し、それを日本も支持したことは、根は同じで地続きの、向き合わなければならない過去だと感じています。
今回の戦争は、過去の戦争の延長線上にあるとしたら、その時々で「おかしいことにはおかしい」と言わないと、巡り巡ってもっと不幸なことが起きる。それは、いつかの、台湾や尖閣諸島、日本に繋がることなのかもしれません。ですから、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議に賛成した上で、いまの気持ちを書き記しておきます。
ウクライナの国旗は、青色と黄色の二色旗。青空と小麦の黄色い畑を象徴しているそうです(ウクライナ大使館HPより)国民の命の保全と一刻も早い平和の訪れを心から祈っています。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
Facebook:https://fb.com/shichioh
Twitter:https://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com
・3月の街頭 市政報告会の予定
8日:JR稲沢駅 15日:森上 18日:平和町 25日:市役所 30日:高御堂
※天候などの影響で順延する可能性があります。
参集頂ける場合は、事前連絡頂けると幸いです。
時間は7〜8時30分 国府宮駅のみ7〜10時に開催。
新型コロナでの困りごとなど、気軽に相談下さい。