稲沢市議会議員のしちおうです。
4月から平和町に新たにオープンする認定こども園「へいわこども園」を視察しました。
・認定子ども園とは?
教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持つ施設のこと。たとえば、へいわ子ども園の場合、既存の公立園と同じ時間子どもを預けることが出来るし、これまで幼稚園で行われてきた教育も受けられ、バスでの登園もできる。
・認定子ども園ができた背景は?
これまで平和町には公立保育園が3園、私立幼稚園が1園ありました。しかし、園児数の減少や施設の老朽化、園の建つ敷地が借地であることなどから統廃合が検討され、公立保育園3園を1園にまとめ、運営を私立幼稚園の法人にお願いすることなりました。
園舎は木造建ての長屋形式で、窓が多く、開放感がありました。
保育室や遊戯室、トイレ、駐車場に至るまで広々としていて、老朽化が進む稲沢市の保育園において充実した保育・教育が提供できる施設になりそうです。
また、子どもたちが指を挟んだり、外に飛び出したりしないよう扉に自動ロックがあったり、門の開錠がスマホアプリで行えたり、その際の記録がアプリ上に残って帳面に書き写す必要がなかったり(保育士の負担軽減)、階段が一部滑り台になっているなどの遊び心があったり、さまざまな仕掛けがありました。
(滑り台やブランコなどの遊具や遊び道具の一部は元の園から持ち込まれているそう。調理室が完備されており、出来立てのご飯が食べられるのも一つの魅力のようでした)
今回、保育園を統廃合し、民間に運営を任せるにあたって、保護者や地域住民からさまざまな意見、中には批判や反発もあったそうですが、住民説明会を開いたり、柔軟な対応(たとえば、私立園には制服があったが廃止、各園がこれまで使用していたスモッグ等はそのまま使えるようにしたなど)をしたりして解決してきたそうです。
また、園児の混乱を避けるため、事前に公立・私立園との間で交流保育を行なったり、私立園の保育士が公立保育園で半年間ほど研修を受けたり、円滑な移行を果たすためにさまざまなアイデアが採用されていました。
園児数の減少、施設の老朽化は平和町に限らず、稲沢市内すべての園が関係しています。今後、すべての保育園を維持することが困難である中で、へいわ子ども園はモデルケースになるかもしれません。
最も重要なのは、より良い保育、教育が今後もこの平和町で行われ、それが持続することです。議員として、4月オープン後の状況を引き続きチェックしていこうと思います。
オープン前でお忙しい中、視察させて下さって、ありがとうございました。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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