稲沢市議会議員のしちおうです。
前回のブログでご報告した通り、新型コロナウィルス感染症の濃厚接触者になっていましたが、体調良好のまま健康観察期間を終えることができました。
心配をして下さった方たち、本当にありがとうございました。外界と遮断された中で、その気遣いにずいぶんと救われました。
今回感じたこと、いろいろありますし、また時間を取ってまとめたいのですが、一言だけ言うならば、2歳の子どもと二人きりで1週間缶詰めになるのはつらい!ということに尽きる(笑)
いや本当にこれが一番きつかったです。お互い健康なだけに余計に。でもまぁ、とにかく家庭内感染を起こさずに済んだことがなにより良かったです…。
さて、今日は最近あった稲沢市の新たな取り組みについて紹介します。それは稲沢市のおでかけタクシー事業の拡大(妊婦または出産後6カ月未満の女性→妊婦または出産後1歳未満の女性まで拡大)です。
そもそも”おでかけタクシー”とは?
高齢者や障害のある方などの外出支援を行なうため、タクシー利用料を半額補助する制度。
・対象者
市内在住の⑴ 75歳以上の方、⑵ 障害のある方、⑶ 妊婦または出産後6カ月未満の女性
・利用時間
月曜日〜土曜日の午前8時30分〜午後5時までの乗車
・利用の流れ
⑴ 市役所、祖父江・平和支所、市民センターで登録申請
⑵ 利用登録書が2週間ほどで作成され、自宅に郵送される
⑶ 利用登録書裏面に記載されたタクシー会社に電話予約もしくは待機中のタクシーで利用
・料金
タクシー運賃と迎車料金の1/2(ただし、現金支払いのみ)
詳細は、市ホームページをご確認下さい。
稲沢市の移動支援はこれまでコミュニティバス、自宅とコミュニティバスを繋ぐコミュニティタクシーが主体でした。
しかし、コミュニティバスでは目的地まで直接行けなかったり、乗り継ぎがしにくかったり、本数が限られたりして、移動する能力や住む場所によっては使いにくい状況にありました。
それを受けて稲沢市ではタクシーによる移動支援の実証実験を開始。2021年から本格的な運行が始まりました。
特徴的なのは、対象者の中に妊婦または出産後6カ月未満の女性が含まれていること。高齢者や障害者の方のみが対象になることが多い中で、子育て支援としても行われていることにぼくは着目していました。
これまでも妊産婦への周知を図るために母子手帳配布時に案内を渡すよう促したり、2021年9月議会で多胎児支援(ふたごや三つ子に対する支援)として利用期限を現行の6ヶ月から検診等で出かけることのある6ヶ月以降にも延ばすことを提案したりしていました。
【2021年9月議会ふり返り】
・しちおうの質問
虐待死のあった豊田市の事件では、母親の育児の不安に対して保健師が託児サービスを紹介したが、実際の利用には至らなかった。なぜなら、3人の子どもを抱えて外出することは困難だからだ。
多胎育児では移動の制限を多く抱えている。稲沢市では妊産婦に対して、タクシーの割引(おでかけタクシー)をしているが、期間は産後6ヶ月まで。検診などで産後6ヶ月以降も移動の機会は多いから、制度を延長してもらえないか?
・市役所の回答
首のすわっていない子どもを連れての検診などの外出は困難であると考え、出産日から6ヶ月間までを有効期限としている。
4月から「おでかけタクシー」の本格運行が始まり、さまざまな人から対象者の範囲を広げてほしいと要望があるため、今後の利用件数やタクシーの稼働状況などを見ながら、検討していきたい。
そして、来年度からは、妊産婦の利用期間を1歳まで延長することになりました。
おでかけタクシーは本格運行が始まってから、対象者以外の方から「自分たちも対象に加えてほしい」という要望がありました。
その中で子育て支援の観点から妊婦の方を最優先に拡大対象としたこと、そして多胎児に限らず、すべての妊産婦と子どもが対象になったことはとても評価できます。
あと、最終的な判断は市長と市役所の職員ですが、議員として議会で提言したことが形になっていくのは嬉しいものですね。
来年度予算を審議する3月議会も始まったので、また気になる新規事業等ありましたらブログで紹介します。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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