稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市消防署での不祥事について

稲沢市議会議員のしちおうです。

すでに各メディアから報道されたように、稲沢市消防署の職員が無免許で公用車(救急車)を運転していたことが分かりました。

 

経緯としては、スピード違反により90日の免許停止の処分を受け、免許証を返納していた間に自家用車のほか、救急車を運転。救急車の運転中に物損事故を起こしたことで発覚しました。

公用車を運転する際、免許証の確認がされますが、カラーコピーによって偽造することで発覚を免れていたそうです。

 

このことを受け、稲沢市消防署は当該職員を停職6ヶ月の懲戒処分にしました。

 

…まず、思うのは、本当に、残念な出来事ということ。

命に関わる仕事において、これだけの法令違反をしていたと言うのは、市民からの信頼を著しく損ねる行為だと思います。

また、今回の停職6ヶ月という処分は…他の事案(以前に同じように市役所職員が免許停止を受けたまま公用車を運転していた事案)が起きた時の処分、停職6ヶ月と同等です。今回はそれに加え、免許証の偽造、隠蔽があり、同等の処分が妥当なのか?は議論が必要だと思います。

 

そして、今回の不祥事への対応が「免許証を触ってチェックする」が主であること。

もちろん公用車を運転する際に、一ヶ月に一度、現物を確認するのは必須だと思います。

ただ、問題の本質はそこではなくて、当該職員が警察に供述した内容に「運転手が少なくなるので、職場に迷惑がかかると思い報告をしなかった」と話したことにあると感じます。つまり、気軽に相談できない職場環境だった可能性があるということ。

当該職員の問題に事を矮小化すると、問題の本質を見逃します。

 

この問題を個人の問題に留めず、組織的な風土に何か問題がなかったか?を見ていく必要があります(個人的には、第三者の目を入れないといけないと考えている)この件に限らず、消防署の不祥事が続いていることからも、組織を作り直していく必要があります。じゃないと、市民に顔向けできないし、まじめに取り組む他の職員もかわいそうです。

 

消防署の復活に向けて、これからも継続してチェックしていきます。