【2023年6月議会報告その2】稲沢市で実際に子育てして感じた課題

こんにちは。稲沢市議会議員、しちおう（志智央）です。

6月議会の振り返り、第二弾は「稲沢市で実際に子育てして感じた課題」です。

以前にブログにも書いたのですが、稲沢市の子育て支援センターは平日しか開いておらず、未就園児でないとほぼ行けないんですよね。一方で、お隣の一宮市は土日祝日も開いていて、立地にも恵まれ、市外に住むぼくですら使いやすい。

雨の日に遊べる場所、気軽に悩みを相談できる場所、子どもや保護者の友人を作る場所としても、子育て支援センターを休みの日も開けることについて質問しました。

市役所の回答

休みの日に開けてほしい、という要望はある。
休日開所には、職員配置、運営方法等の検討が必要なので、他市の状況や、利用者アンケートなどの調査を実施し、ニーズに合った施設運営に向けて調整していきたい。

→ この回答に対して、

市内３ヶ所ある子育て支援センターのうち、１ヶ所から始めたり、土曜日だけ開いたり、段階的にでも考えてほしい。特に中央子育て支援センターは、館内の児童館は土曜日もやっているから、比較的開けやすいと思う。頼むよ。とお伝えしました。

上の子が3歳になり、子ども用トイレ・補助便座があればトイレで排泄ができるようになりました。しかし、子ども用トイレ等を備え付けてある建物は少なく、外出する前にトイレの場所を調べたり、やむなくオムツを着けて出かけたりしています。

ハード整備はお金がかかるため、まずは、子どもが通う可能性の高い公共施設に補助便座を置いてもらえないか、と質問しました。

市役所の回答
子育て支援センター、児童館、児童センターのうち、3施設。また、祖父江の森図書館、平和町図書館、祖父江の森温水プールなどには、子ども用トイレや補助便座が設置されていない。
今後は、配置可能なトイレに子ども用補助便座を配備するなどの対策を進める。

うちは、ぼくも妻も実家が市外なので、もしもの時に頼れるところがなく、特に子どもが体調不良の時は綱渡りの生活をしています。二人目の子どもを持つにあたって、これが大きな不安になりました。

二人目、三人目を持つことをためらう理由として、一人目の育児が大変だったかどうかは非常に重要で、その不安を取り除く取り組み策がホームスタート（家庭訪問型子育て支援ボランティア）です。

これは、未就学児が１人でもいる家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者が週に1回、2時間程度、概ね4回から6回訪問。滞在中は友人のように寄り添いながら、話を聞いたり、一緒に育児家事や外出をしたりします。

県内では、2023年3月時点で、6市町（豊橋市、岡崎市、西尾市、新城市、岩倉市、武豊町）でNPO等の団体が実施していました。

生まれてすぐの不安な時に、この町には頼れる人がいると分かることの心強さは、無料化施策にも負けません。導入への考えを質問しました。

市役所の回答
ホームスタートは、子育ての孤立感を解消したり、既存の支援の隙間を埋められたりする、子育て中の市民の気持ちに寄り添った取り組みだと考える。必要な方に必要な支援を届けられるように、調査研究していきたい。

→ これに対して、
子育て支援に定評のある兵庫県明石市は、無料化施策が注目されがちだけど、おむつを届ける際に見守りもするなど、子育て世帯の気持ちに寄り添っていることが高く評価されている。

提案したホームスタートを、まずは多胎児家庭や子だくさんの家庭から段階的に導入するなど検討してほしい。

他にも、稲沢市は住宅建設の規制が強すぎて家が建てられず、どんなに子育て支援に熱心でも住む家がなくて転入を促せていない問題、プールなどの公共施設料金が扱う部署によって全然異なる問題（長くなったので、後日、別でまとめます）などを取り上げました。

今回のテーマ、「稲沢市で実際に子育てして感じた課題」は、3年間子どもを育てた今、この時、でないとできないお話だったので、やれて良かったと思いますし、できれば子育て世代の声を広く集めて、いつか第二弾をしてみたいです。

小難しい長文を最後まで読んで下さって、ありがとうございました！議会では、こんな身近なテーマを取り上げ、質問を通して問題を浮かび上がらせ、解決策を具体的に示しています。

ほんの少しでも興味を持つキッカケになると嬉しいです！！

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