稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市トピックス:2023年度の新事業

稲沢市議会議員のしちおうです。

本日で3月議会が終わりました。来年度の予算が確定したので、毎年恒例の解説を行います。

2023年度に稲沢市が新たに取り組むアレコレ

① DXの推進

はい。いきなり難しい言葉が出てきました。DXは、デジタルトランスフォーメーションの略で、簡単に言うとデジタル技術を用いた変革です。

お役所仕事というと、「書類をたくさん書く必要があったり、窓口でたくさん待たされたり、市役所まで足を運ばないと解決できなかったり」しますよね。

これらを解決するため、オンラインで申請可能な書類をスマホで可能にすることや、一部窓口でできた「書かない窓口」を増やすことに取り組みます。

【過去記事】書かない窓口の一例

 

② ひきこもり支援

年々、増加・深刻化するひきこもりの問題に対し、⑴ SNSでの相談、⑵ 中学校等とのネットワーク作りが始まります。

不登校の子どもが義務教育を終えると、社会との繋がりが途絶え、ひきこもりが長期化しがちなため、教育と福祉が連携することが重要です。新たな支援策が始まることをとても嬉しく思っていますし、期待しています。

③ 紙おむつの支給

子どもを保育園等に預けている場合、園で使用する紙おむつを市が用意。保護者の手間・経済的負担を軽減します。また、園に入っていない0〜2歳児がいる場合、おむつ用品等に使える商品券を配布します。

対象:2023年4月1日以降、0~満2歳の子がいる家庭に2,000円 × 12枚分配布

配布場所(予定):市役所、子育て支援センター、保健センター

引き換え場所:市内商業施設、小売店、ドラッグストアで公募

 

④ 医療的ケア児の受け入れ

保育園および小中学校に2名の看護師を配置し、医療的ケアが必要な子を受け入れる。

【過去記事】医療的ケア児について議会で取り上げた時の記事

 

⑤ 六輪児童クラブの設置

定員超過している六輪児童クラブを小学校の敷地内に新設。2023〜2024年度に設計、工事。

児童発達支援センターの設置

奥田保育園の跡地に児童発達支援センターを新設。2023〜2024年度に設計、工事。

 

⑦ 子ども医療費の補助拡大

高校生まで入院・通院の医療費を補助。保護者負担0に。

不妊治療の補助拡大

一般不妊治療と生殖補助医療の自己負担額のうち、上限25万円まで全額補助。

【過去記事】不妊治療について議会で取り上げた時の記事


⑨ 新生児聴覚検査の補助

新生児の聴覚障害を早期発見するため行われる新生児聴覚検査の費用の一部を補助。

対象:2023年4月1日以降に生まれ、生後28日以内に検査した新生児に1回あたり5,000円。

⑩ 学校給食費の補助

2023年4月〜9月まで、小中学生の給食費に1食あたり50円補助(食物アレルギーで弁当持参の子は食材費として1食50円補助)

 

11 学校に弁護士を配置

学校の諸問題に法的な助言を行う弁護士(スクールロイヤー)を配置

12 学校の人員強化

こころの教室相談員やスクールサポートスタッフ、部活動指導員を増員。

【過去記事】こころの教室相談員の増員について議会で取り上げた時の記事

 

13 部活動の地域移行の検討

休日の部活動を地域に移行するため、検討会を設置。加えて、1中学校の吹奏楽部で実践研究・効果検証を行う。

14 学校トイレの洋式化

2023年度から設計を始め、2024年度に4小学校(下津・大塚・稲沢北・法立)、3中学校(明治・大里東・平和)のトイレを洋式化。

 

15 中学校体育館にエアコン設置

2023年度から設計を始め、2024年度に稲沢・稲沢西・治郎丸・祖父江中学校、2025年度に明治・千代田・大里・大里東・平和中学校の体育館にエアコンを設置。

16 学校建物の今後を考える計画作り

学校建物の老朽化および少子化を受け、将来的な学校再編、校区再編を含めた計画作りを行う。

17 タブレット端末の導入

議会にタブレット端末を入れ、議会資料をデータ化。市役所とのやり取りを効率化したり、大量の紙資料をペーパーレス化したり、市民への情報提供・意見の収集などに活用していきます。

【過去記事】タブレット端末について触れた記事

 

以上、2023年度に新たに始まる事業の一部紹介でした(詳細は市役所ホームページや広報誌などに記載されたものを是非ご覧下さい)

当然ですが、これらの事業はみなさんの税金を元手に行われています。でも、なかなか「何をやっているか」は見えにくいものですよね。ぼくはそれがずっともどかしかくて、だから毎年「稲沢市が来年度すること」をまとめて、伝えているのだと思います。

中には、これまで議会で取り上げ、ブログで報告してきた内容が含まれています。こんな風にみなさんと結果も経過も共有しながら、市政のことを身近に感じてもらえると嬉しいです。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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