稲沢市議会議員のしちおうです。
昨日、議会で登壇しました。傍聴に来て下さった方々、ありがとうございました。
今回の一般質問を通して、大きく前進したことが一つありました。それは約一年前から取り組んでいた消防署のハラスメントの問題です。
一年前の6月議会。消防署で起きたハラスメントの問題を取り上げました。
経緯を簡単にまとめると、2024年2月に消防職員の訴えがあり、3月に防止委員会が立ち上がりました。6月にヒアリングが開始されましたが、防止委員会のメンバーが身内の職員、かつハラスメントの加害者として挙げられている人物も含まれていたため、議会で問題提起。
防止委員会内に外部の専門家として弁護士と社会保険労務士が加わりました。
その後、関係者らへの聞き取りが行われ、2件のハラスメントの認定、2件の服務規律違反が確認されました。ただ、ハラスメントの内1件と、服務規律違反の2件は、すでに処分されていたため、今回の調査では1件のハラスメント案件に対して、文書訓告の処分が科せられました。
私は、この処分で問題を終わらせず、定期的なアンケート調査と外部の相談窓口設置の必要性を訴えています。
理由は主に三点。① 今回の出来事が氷山の一角であり、表に出ていない問題があるかもしれないこと。② そうでなくても、内部の窓口では相談しにくいこと。③ 今回の一件を通して、一職員による調査には限界があること、です。
以上のことを今回の議会で訴え、「定期的なアンケートを実施する」「外部の相談窓口を設置する」との答弁を引き出すことができました。約一年にわたる取り組みにおいて、当初から目指していた一定の成果に至ることができて、本当に良かったです。
消防署や市役所など、組織の内部の問題に踏み込むことは、時に勇気が必要でしたが、市民の方々が私に求めているのは「誰も触れたがらないことに、果敢に挑戦する姿」だと思っているので、応援して下さる方々の姿が支えになりました。
組織を立て直していくには、まだまだ時が必要だと思いますが、今回の取り組みが働きやすい職場環境づくりに少しでも繋がることを心から願っています。
【議会登壇の詳細】
・しちおう
消防署がハラスメントの被害を最初に把握したのは、2023年7月に行った職員アンケート。
津島市で、ハラスメント調査として全職員対象のアンケートが行われた時、回答の半数以上が「パワハラを受けた」と答えたが、その大半は市の相談窓口を利用していなかった。
つまり、内部の相談窓口には頼りにくく、アンケートはそうした人の声を拾い上げる一定の効果があったと言える。
一年前の一般質問で消防署は「今後のアンケートのあり方を検討したい」と答弁した。
市役所人事課は、「アンケートに限らず、オンラインによる申請フォームを利用した相談方法などを拡充したい」と答弁した。その後の対応は?
→ 消防長
アンケートは、実施方法、質問内容等を検討した上で、2025年内に実施する。→ 市役所
2024年11月にハラスメント防止の要綱を定め、今年度から職員向けのアンケートを実施する。多くの職員から回答が得られるよう、スマホからでも回答できる環境を準備している。
(しちおう)
外部に専門的な相談窓口を設けること含め、加藤市長の見解は?
→ 市長
ハラスメントに関する相談は、相談者やその周囲の職員が当事者であり、相談すること自体に心理的負担を抱えている、議員から提案のあった外部の相談窓口の設置は、相談者の負担を軽減することができる有効な手段であり、市の財産である職員を守るためにも実現に向けて取り組んでいきたい。
その他の質問項目も追々、ブログでまとめていきますね。本日はこの辺で。