稲沢市議会議員のしちおうです。
昨日、来年度予算を決める3月議会が終了しました。
「これから稲沢市でどのような事業が始まっていくか?」は、追って活動報告チラシにまとめ、国府宮駅等で配っていきますね。
さて、今朝の中日新聞の一面に「不登校の要因について文科省が当事者らに尋ねたアンケート」結果が公表されていました。この中で一番気になったのが「不登校のきっかけがいじめにある」と回答した児童生徒と教員との間で認識に大きな差があるということでした。
この調査は不登校の児童生徒数が過去最多になったことを受け行われたもので、不登校の当事者とその教員、保護者に対してアンケート調査が行われました。結果を抜粋すると、不登校の要因について「いじめ被害」がキッカケと回答した割合が不登校の児童生徒が26.2%だったのに対し、教員は4.2%でした。
その差20%以上。非常に大きな隔たりで、子どもはいじめを体感しているのに、教員がそうと気づいていない。あるいは感じていないことが見て取れます。つまり、教員が児童生徒のいじめ被害に対して深刻に捉えていなかったり、適切な対応を取れていなかったりする可能性があります。
こうした傾向は以前からあり、ブログにもまとめたことがあります。
要約すると、不登校の原因について調査された結果を見ると、無気力、不安が大半となっており、「本人に原因がある」と言われることが多くある。不登校の原因の一つとしてよく指摘される人間関係・いじめによるものは不登校の内、わずか0.2%〜0.3%しか無いというものでした。
それはこの調査が「学級担任など当該児童生徒の状況を最も把握することができる教職員」が答えており、児童生徒の意見が反映されていないからでした。
こうした背景を経て、今回は当事者へのアンケートが行われたのだと思います。
それにより、やはり児童生徒と教員とで認識に差があることが客観的な数値で見て取れたことは今後の支援・指導に生かせるのだろうと思います。
一方で、今回のアンケートで不登校の要因として「教職員への反抗・反発」を挙げたのが児童生徒で35.9%、教員で3.5%、「教職員とのトラブル・叱責」を挙げたのが児童生徒で16.7%、教員で2.0%というのも深刻で…
自身の指導が児童生徒に及ぼした影響について理解していないことも浮き彫りになりました。これでは関係性の修復や同じように不登校に至る児童生徒を減らせないと思うので、充分な振り返りが必要であろうと思います。
不登校の要因は様々あると思いますが、児童生徒と保護者、教員との間で認識の差があることをまず前提に、対応していく必要がありそうです。
forms.gle稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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