稲沢市議会議員のしちおうです。
先月の12月議会で「稲沢市の不登校児童生徒数って、どれくらいなの?」を調べました。
結果は、2021年度のデータで小学生が101人、中学生が196人の合計297人で過去最多を更新していました。297人という数字は、稲沢市でいうと一中学校と同じ規模であり、ぼくだけでなく議場にいた多くの人が驚いていました。
同時に、「なぜなのか?」を気にかけていました。
不登校の原因
文部科学省が毎年、「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」という統計を出しています。
令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
それを見ると、不登校の原因として最も多く挙げられているのは、本人に原因があり、内訳としては、無気力、不安が大半で、次に生活リズムの乱れ、あそび、非行というものでした。
不登校の原因として真っ先に挙げられがちな「いじめ」は、わずか0.2%〜0.3%だった(ちなみに、この調査年度の”いじめの認知件数”は、過去最多の615,351件。認知されていないものも含めると、もっと多いと思われる)
この調査、毎年結果を追っているのですが、誤解を恐れずに言えば、子どもたちの実態が本当に反映されているのか疑問が残ります。
それは、この調査が「学級担任など当該児童生徒の状況を最も把握することができる教職員」が付けており、本人の意見ではないからです。
確かに、不登校に主たる理由はない。本人も分からないケースは増えていると思います。しかし、それ以上に本人の問題にされているけれど、そうではない。本音を話せていないケースもあるのではないか、と感じます。
別団体が本人への聞き取りを行った調査結果と照らし合わせ、さらにコロナ禍で不登校児童生徒が急増したことを加味すれば、コロナ禍による生活環境の変化や生活リズムの乱れによって心身の調子が優れなかったり、学校生活において様々な制限があり交友関係を築くことが困難であったことなどが原因ではないか、と考えています。
それ以上に複合的な要因が重なり合っていると思いますが、調査結果による子どもの声を拾うと、「生活リズムを整える」「授業に付いていけるよう学習をサポートする」「居心地のよい学校環境を整える」「交友関係を築くキッカケづくり」「教員の負担軽減によって、児童生徒とのコミュニケーションを増やす」「授業の工夫で知的好奇心を満たす」などは鍵になりそうです。
議会が終わってからも不登校のことを調べ続けていて、次なる策を練っています。元当事者として、これからもライフワークとして取り組んでいければと思っています。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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