稲沢市議会議員のしちおうです。
文部科学省が不登校の経験者(小中学生)へアンケート調査を実施したそうです。
調査概要は、不登校経験のある小6と中2を対象に実施し、計約2千人から回答を得たもの。
内容は、「学校を休むことについて、相談した相手は家族がほぼ半数」である一方で、「誰にも相談しなかった」が40%前後に上ったというものでした。
この結果を見て思うのは、不登校について相談しなかったのではなく、できなかった、できる相手がいなかったのではないか、ということで。
学校内には担任、他の教員、そして、多くの学校にはカウンセラー、スクールソーシャルワーカーが配置されていますが(加えて、稲沢市は心の教室相談員を置いている)、相談相手として見てもらいにくいのかもしれません。
データとしては内容が粗いので、もっと調査分析が必要だとは思うのだけど、
たとえば、「単純に、相談員の存在を知らなくて相談できなかった」であれば、子どもに相談員の存在を知っているか?、どうすれば相談できるのか?を知っているか尋ねれば良いし、知っている人が少なければ周知を強化すれば良い。
「学校内の人間には相談しにくい」であれば、学校内だけでなく、学校外にも相談先が必要なのかもしれない。
あるいは、既存の相談員を独立させて、学校とは別個で動けるように調整した方が良いのかもしれない(先日、不登校の子どもを支援している人たちとお話した際に、”学校内にいる相談員には学校のことを相談しにくい”と言われたのもあって、特に不登校をキッカケに教員や学校と信頼関係が崩れてしまった子どもや保護者は、校内の相談員を利用しにくいと感じている)
いずれにせよ、「悩みを相談できていない子が多い」という仮説に対して、子どものニーズ(どんな人に相談したいか、しやすいか)含め、調査分析が必要だと感じました。
不登校の問題を再び議会で取り上げたいと思っていたので、その際のテーマの一つにしようと思います。
forms.gle稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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