稲沢市議会議員のしちおうです。
来年度の予算を決めるため、議会の中で最も重要と言われる3月議会が終盤に入りました。
・議会の流れ
開会日に市役所側が市における法律である条例案や、来年度はこんな予算でこんな取り組みをしますという予算案を提出→精読休会日に読み込む→質疑一般質問の中で議案の課題を抽出したり、市政全般について広く議論したりする→条例案や予算案の内容は多岐に渡るため、議員は委員会に分かれて集中審議→閉会日に賛否を示して過半数以上なら可決。
一般質問等の議論の中で教職員の働き方改革について話が及びました。
教職員の残業は年度始まりの4月に多く、40時間超えが6割を超えるというもの。
過労死ラインと呼ばれる80時間超えの教員は小学校で42人、中学校で58人。100時間超えは小学校で13人、中学校では37人でした。
ちなみに、月100時間の残業がどういうものかと言うと、朝7時に起き、準備して8時に家を出て通勤、9時から仕事を始めると、夜の11時に仕事が終わり、帰宅するのは12時近くなる計算です。これを過労と呼ばずして何と呼ぶ、という感じですよね。
実はしちおう、一期目の2017年に教職員をはじめ、市役所、市民病院、保育士等の労働状況について60分みっちり議論したことがあります。部活動指導員はじめ、当時提案したことが時代の流れと共に段々と導入され、2017年当時と比べると教職員の残業は減っていますが、道半ばです。
稲沢市は、「稲沢市教員の多忙化解消プラン」に基づいて残業の削減に取り組んでいます。ただ、このプランの最終改訂が2018年度で、もう6年前なんですよね。
この計画を策定した時と大きく異なる点として、タブレット端末の導入があります。必ずしもこれが教員の負担軽減には結びついていない。むしろ負担が増えている面もあります。
効果的に活用すれば負担軽減に繋がるため、その手法の確立と職員への普及が必要です(たとえば、進んでいるところだと授業で使うスライドを教職員間で共有することで事前準備の手間を減らすなど)部活動の地域移行。教員以外の専門職の導入など、教員の負担を軽減し、現在もまだ続く過労死ラインの残業を減らしていく必要があります。
時代の変化と共に、教職員の負担軽減については議会で議論していかなければならないと感じました。改めて、改善策について情報収集して煮詰めていきます。
今日は福祉のことや介護のこと、病院や図書館等の文化施設を取り扱う文教厚生委員会。週明けに商工業や道路や建物等を取り扱う経済建設委員会、議会の課題を解決する議会改革特別委員会等が開かれます。議会終盤戦も一生懸命取り組んでいきますね。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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