稲沢市議会議員のしちおうです。
稲沢市議会は1月末〜2月はじめに、先進的な取り組みをしている市町村を学びに行く行政視察を行なっています。
私は昨年9月の選挙の時にも訴えていた稲沢市に導入してほしいと考えている病児・病後児保育の拠点づくりをしている大阪府池田市と、いじめを学校任せにせずに初期段階から行政が積極的に介入する大阪府寝屋川市を他の議員とともに学びにいきました。
この費用は政務活動費(稲沢市の場合、月2万円が支給されている。なお、使途の制限あり、個人利用不可)という税金で行われているので、初当選以来欠かさずこのブログ等で報告しています。
(池田市内の動物園に”ウォンバット”という珍しい動物がいて、市が全面的に推している)
大阪府池田市
池田市の人口は約10万人で児童数含め、稲沢市に似た環境です。池田市は市立病院があり、その中に病児、病後児を受け入れる保育所を設けています。
生後57日目から小学6年生までの子どもで、保護者が就労、傷病、事故、冠婚葬祭の都合により、家庭での保育を行うことが困難な児童を受け入れています。
定員は4名。なのですが、部屋が三部屋しかないため、利用者の症状によっては感染拡大を防止するため3名の利用に留めているそうです。
・開所時間
月〜金曜日の8〜18時(祝日除く)
利用可能日数は連続して7日(土日を除く実質5日)
・利用料
2,000円。低所得世帯は1,000円〜無料。
施設の設置は市役所ですが、運営はアートチャイルドケアという民間業者に委託。国等の補助金を使い、市役所の持ち出しは1000万円ほど。看護師1名、保育士1名以上の体制を組み、当日10時まで待機し、予約がなければ休止する措置を取っています。
・登録人数
約400人
・利用人数実績
2022年度:154日開所で249人 2023年度:175日開所で306人
2023年度、感染症の流行期等で年間50名がキャンセル待ちであった
所感
共働きの増加、保育ニーズの変化により、病児・病後児保育の需要は増加しています。池田市は感染症の流行状況にもよりますが、キャンセル待ちが出るほどの人気がありました。
ただ、感染症が落ち着いている時は休止するなど、日ごとの差が大きいようでした。人件費等で無駄が出ないように、最低保証料を支払った上で10時までに応募がなければ休止をする、病院の医師や看護師が利用する院内保育所も同じ業者に委託することで人員の融通を効かせるなどの工夫はとても参考になりました。
稲沢市民病院にも院内保育所があるので、病児・病後児保育を一体的に運営したり、病院で働く医師や看護師にも利用して頂くことで働きやすさを増したりすることもできるのでは、と感じました。
池田市の担当者曰く、現代の需要の高まりを受けると、利用者3〜4名用の部屋では足りないとのこと。仮に稲沢市民病院に設置する場合、市民病院に通える距離の児童数、将来的な病児・病後児保育需要から適切な人数を調査、受け入れ人数と施設の大きさを検討する必要があると感じました。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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