稲沢市議会議員のしちおうです。
毎年、稲沢市立中学校に通う2年生たちは、自分たちの住む町の問題とその解決策を見つけるための社会科の授業を受けます。この授業は「ふるさと新発見学習」と呼ばれていて、今年度で8回目を迎えました。このブログでは毎年特集しているので、ブログ読者の方にはお馴染みのテーマかもしれません。
昨年の年末に、各中学校から選ばれた最も優れた作品が表彰され、実際のプレゼンテーションが行われました。
私は議員として、10代の視点から町の問題やその解決策を知るこのプレゼンテーションを毎年楽しみにしています。今回は残念ながら監査の仕事と時間が重なってしまい、現地に行けませんでしたが、レポート集を入手したので簡単に紹介しますね。
「ふるさと新発見学習」とは
「見直そう!わたしたちの稲沢市」というコンセプトのもと、中学2年生が育った稲沢市について自分たちでテーマを選び、調査活動を行う授業のこと。
生徒らはその内容をレポートにまとめ、クラスメイトと意見を交換しながら、稲沢市の問題点や良い点に気づき、より良い町づくりに向けた提言をまとめていく。
通常、6月頃より準備が始まり、市のパンフレットや前年の資料、先輩が作ったポスターなどを参考にしてテーマを決め、夏休みには実際に現地を訪れたり、インターネットや文献を調べたりする。
夏休み明けには、クラスメイトと意見を交換し合い、発表会を行い、学校の代表を選出。12月に表彰と発表会が行われるというわけ。
市長賞「いなざわジーズ〜特産品を生かしたINAZAWAブランド化計画」
現在、稲沢市は観光客が少なく、その数も年々減少している。町の認知度も低く、内外で市の魅力を知る人が少ない状況。SDGsの視点から、「産業と技術革新の基盤を築く」と同時に、「持続可能な町づくり」を目指し、稲沢市のブランド化を提案する。
町の認知度向上のため、「ふるさと納税制度」に注目。特に返礼品として需要が高いブランド米の生産に着目し、「なおい神男」というブランド米を市内の農業科高校と協力して生産する。このブランド米は学生が育てたものであり、その点もPRに活用していく。
さらに、稲沢市の名産である植木苗木とアートを組み合わせ、市内各地に可愛らしいオブジェを設置したり、盆栽鉢を工夫して若い世代にも魅力的に見せる工夫を行ったりする。
ブランド米パッケージのイメージ図
議長賞「農作物のSDGsアウトレット」
テレビのニュースで色や形の悪い規格外の野菜や果物が廃棄されていることを知った。同時にこれらの野菜を販売するスーパーの存在も知り、稲沢市に「農作物のアウトレットストアを出店すること」を提案する。
アウトレットストアのイメージ図
規格外の野菜や果物を安く範囲。他市町村の例を参考に、子どもが遊べたり、休憩・イベントスペースとして使えたりするウッドテラスを設置。さらに規格外の野菜類を食材として利用するバーベキュー広場やレストランも設置することで、ただ食材を買うだけの場所ではなく、楽しめる場所にする。
などの発表がありました。今回ご紹介したもの以外も力作揃いで、市長賞などを選考する際は大変だったろうと思います。レポート集を読んでいて印象的だったのが、「ふるさと新発見学習を通じて、稲沢市の素晴らしさに気付きました。この町に対する愛着も増しました。学習は市への提案ですが、私も市民として魅力ある稲沢市をたくさんの人に伝えたいと思いました。」というものでした。
「知ることは、好きになること」に繋がるのだと思います。今回の発表に限らず、いろんなことに興味を持ち、知って、好きになる作業を続けていってほしいですし、私たちもこの気持ちも忘れずにいたいと改めて感じました。たくさんの気付きをくれた発表会。受賞した子もそうでなかった子も、ふるさと新発見学習、お疲れ様でした。よく頑張りました!
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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