稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

令和4年度の稲沢市「ふるさと新発見学習」発表会レポート。

稲沢市議会議員のしちおうです。

稲沢市の中学生が自分の住む町の課題と、その解決策を探る授業「ふるさと新発見学習」

その発表会(各中学校で最も優れたものが選出された)がありました。

ふるさと新発見学習とは

「見つめ直そう!わたしたちの稲沢市」として、中学2年生が生まれ育った稲沢市について自らテーマを決め、調査活動を行なう。

その内容をレポートにまとめ、クラスメイトと意見交換する中で、稲沢市の問題点や優れた点に気付き、よりよい町づくりに向けての提言をまとめていく。

 

例年6月頃から準備を始め、市のパンフレットや昨年度の冊子、先輩が作った掲示物などを参考にしながら自分のテーマを決め、夏休みに実際に現場を見たり、インターネットや文献を調べたりする。

夏休み明けに、クラスメイトと意見交換や発表会を行って学校の代表を選定。

12月に表彰と発表会がある。

今年の優秀作品のテーマ一覧。

ふるさと新発見学習優秀作品の紹介

各作品を簡単に紹介すると、

① 稲沢らくらくライドシェア

地域ごとの交通格差に着目。「持続可能な稲沢市」をテーマに、海外で普及しているライドシェア(車を持っている人と、乗りたい人を結び付けるサービス)を稲沢市に取り入れ、住み続けられる「持続可能な稲沢市」にするためのアイデアを提案した。

② 人口減少について知る

稲沢市で人口が減少している理由をみよし市の政策と比較しなから考察。稲沢市がより発展するための政策を、子育て・仕事・生活の視点から提案した。

織田信長が生まれた勝幡城をPRせよ

織田信長が生まれたとされる勝幡城について調べ、稲沢市の新たな観光資源として勝幡域をさらに活用できるよう、信長の幼少期を描いたゆるキャラを自作(設定がすごく細かくて、作り込まれていた)歴史ファンの心をつかむアイデアを提案した。

④ 住み続けたいと思える町、稲沢市

若い世代が稲沢市に「住み続けたい」と思えるように、「公園・娯楽施設」に注目。人気の高い市町村と比較した上で、空いた土地を有効活用した魅力ある町づくりについて提案した。

エアバッグの余った生地で通学用サブバッグを製作

使いやすい通学用サブバッグがなかった体験から、市内企業のエアバッグの廃材を活用して、小学生の通学用サブバッグを作ることを提案。それを配布することで子育て支援や雇用の創出(製作を障害者の方にお願いする)に繋げる。

⑥ 稲葉宿の賑わいをもう一度

稲沢市の旧街道や宿場町跡に着目。観光客を取り入れられるような環境整備やイベントを提案した。

⑦ 地域の特色を生かして、健康促進

稲沢市の健康に対する施策や市内で気軽に運動できる施設に着目。特産品のぎんなんや地域の施設を生かすとともに、楽しく運動できるイベントの企画を提案した。

稲沢市をプロデュース

稲沢市外の若年層を訪問者として取り込むために、ポケモンを活用したマンホールの設置(県内では豊橋市がすでに取り組んでおり、全国に数百のポケモンにちなんだマンホールがある)、名所スタンプラリーの実施、SNS等の情報発信を提案した。

⑨ 50年後も住みたい町を目指して

50年後も住み続けたいと思える町を作るため、高齢者が生活しやすくなるさまざまなサービスの提案をした。

 

など。ご覧のように、今年もすばらしい作品ばかりでした。

特に、① はライドシェアを実現させるための具体的な案まで言及されていましたし、③ はゆるキャラの設定の作り込み、勝幡城の「勝」の文字から縁起の良さで売り出すアイデア含めた着眼点の良さ、⑤ は本人の体験をもとに市内企業とコラボして実現できそうなアイデアにまで落とし込んだところ、⑧ は昨今人気のあるマンホールとポケモン、そして稲沢の特産品である植木と植物のポケモンとをかけ合わせたことがとても良かったです。

 

いずれも実際に現場に足を運んだり、当事者や知っている人に聞き込みをしたりして、徹底的に調べたからこそ、深い探究になったのではないかと感じます。ぼくも見習わねば。

 

賞に選ばれた子。そして、賞には選ばれなかった子も、本当によく頑張ったのだろうと思います。ありがとう、お疲れ様。

forms.gle稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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