稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

静岡県沼津市〜公園の可能性を広げる”パークマネジメントプラン”〜

稲沢市議会議員のしちおうです。

今週は委員会視察に行ってきたので、その報告をします。

・委員会視察

市役所の仕事は多岐に渡るため、議会は「委員会」という部会を作って、予算や議案の審議を分担して行なっています。

稲沢市議会含め、全国の多くの議会は、委員会単位で先進的な取り組みをする市町村を見に行っています。コロナ禍で中止されていて、ぼくが参加するのは実に三年ぶり。2期目に入ってからは初めてです。

この視察はもちろん税金を使った勉強です。ぼくの役割の一つが議員の仕事の見える化なので、どこに行き、なにを学んだかをお伝えします(一応、市役所の片隅にある文書閲覧コーナーで「視察の報告書」は閲覧できますが、わざわざそこまで行かないと思うので…)

 

初日は、静岡県沼津市へ。

テーマは、公園の先進的な管理方針「パークマネジメントプラン」です。

沼津市では、地域の公園を地域の人などに使い倒してもらう取り組みをしています。

具体的には、地域の公園を地域住民や民間企業に管理してもらい、公園緑地の維持管理(掃除や除草など)だけでなく、運営管理(お祭りやイベントなどの開催)を促進しています。

 

背景には、少子高齢化などによる財源不足によって、公園緑地の維持管理に手が回らなくなる未来を予想。市役所だけでなく、地域の人たちとともに公園を自分たちのものとして扱うような仕組み作りをしています。

 

パークマネジメントプランの実際の取り組み

・ 運営維持管理の地域への権限委譲

公園緑地における活動の許可判断や運営維持管理の一部を地域住民に任せる

結果、公園を自治会のお祭り会場にしたり、バーベキュー場として客から料金を取って運営したり、自治会の成人式を開催したり、花壇で野菜を作って焼き芋したり(これには市役所の職員も驚いて、「推奨はしていないのですが…」と苦笑いしていた)

 

地域の公園を自分たちのものとして捉えることで、きれいに大事に使うし、市役所の想像を超える使い方が住民から生まれる、地域の活性化にも繋がる、おもしろい取り組みだと感じました。

 

一方で、課題もあります。

すでに事業開始から5年経過していますが、実際に公園緑地と住民とで協定を結べているのは、2自治会、2公園のみ。少子高齢化や地域の役の担い手不足が進む中、公園管理がさらなる地域の負担として捉えられていることが分かります。

 

・ 所感

実は稲沢市の一部の公園も、地域住民の方に管理をして頂き、対価を支払っています。

ただ、役割としては草刈りや木の剪定が主で「自分たちの公園」という意識は芽生えづらい。維持管理だけでなく、運営管理にも参画して頂き、たくさんの人が楽しめる。公園緑地という公共財を使い倒せる。そんな風に促せると良いですよね。

 

ただ、そのハードルの高さに沼津市を視察して気付いたので、市内のすべての公園を対象にするのではなく、住民や事業者の参画の見通しが立ちやすい公園からワークショップを開いて可能性を探ってはどうだろう?と感じました。

 

特に稲沢公園の芝生広場と祖父江ワイルドネイチャー緑地をはじめとした一帯の公園には大きな可能性があると考えています。本事業に関連してレクチャーを受けた「inn the park」(少年自然の家の跡地に泊まれる公園を民間事業者と沼津市役所とで整備した)のように公民連携で取り組んでいける手法も検討していきたいと思いました。

・inn the park

こんな球体のテント(!)に泊まれたり、グランピング(豪華なキャンプ)が出来たりします。夜に寝袋に入って映画をみたり、楽しそうな遊具があったりして、大人気の施設とのことでした。

→ 視察二日目につづく。

稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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・11月の街頭 市政報告会の予定
 2日:高御堂 10日:市役所 14日:平和町
 
 ※天候などの影響で順延する可能性があります。
   参集頂ける場合は、事前連絡頂けると幸いです。
   時間は7〜8時30分 国府宮駅のみ7〜10時に開催。
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