稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

東京都江東区〜道路を拡幅せよ”細街路拡幅整備事業”〜

稲沢市議会議員のしちおうです。

先週に引き続き、委員会視察報告を。二日目は東京都江東区の「細街路 拡幅整備事業」です。

概要

江東区には稲沢市と同じく、災害時に危険と思われたり、迅速な災害復旧活動に支障をきたす恐れがあったりする細い道路が広範囲にわたり残っています。

そのため、1986年から継続的に道路幅員の確保を推進するための政策を行っています。

背景

建築基準法では、4m未満の細街路に接する建物を建築する場合、道路中心線から2m以上後退して建築することになっています。しかし、後退した敷地の整備には法的な規定がなく、また私有地であるため、そのまま放置され道路拡幅ができていない状態が続いていました。

図の「後退用地」と書かれた部分が未整備になりやすい。稲沢市も同様の問題に直面している。

取り組み

測量などにかかった費用および道路拡幅のために必要な門や堀などの撤去、排水や水道、ガス整備などの移設に要する費用に助成を行なうことで細街路拡幅を誘導している。

まとめ

簡単に言うと、地区内に建築基準法前の建物がたくさんあり、道路が細い!新たに住宅が建つ際には助成金を出すことで道路の拡幅を誘導しよう!ということですね。

江東区を実際に歩いてみて、都会であることにより、稲沢市以上に細街路による弊害が大きく、改善のために取り組まれていることが窺い知れました。

 

一方で、助成金の費用が高額(平均約50万円)であることと、建物ごとの工事になるために道路を全面的に拡幅するためには超長期的な時間がかかるという課題(先の図で示すと、右側の青い家が道路拡幅されても、奥のオレンジ色の家やその奥の黄色の家も拡幅されないと道路全体としては広がらない)も分かりました。

 

土地・建物の流動性が低い稲沢市の場合、道路一帯を拡幅するには100年近い年月が必要であるように感じますし、一度手を付けてしまえば、途中で助成金を投げ出すことは出来ません。

視察に行くまでは「助成金もあり」と考えていましたが、実際に見てみると慎重な判断が必要である。という新たな知見を得ることが出来ました。

 

以上で、視察の報告を終えます。久しぶりに出張したせいか、すごい疲れた…

稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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