稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

【2021年10月】「小牧こども未来館」に行ってみた〜全フロア体験レポート〜

稲沢市議会議員のしちおうです。

先日、議員の同期生である津田さんと、服部さんとともに愛知県小牧市にある「こまきこども未来館と言う公共施設を視察しました。

この「こまきこども未来館」は、⑴ こどもの夢への挑戦を応援する、⑵ こどもを中心に世代を越えて市民がつながる、⑶ 子育ち・子育ての中核となる施設を目指し、さまざまな「遊び」や「体験」ができる市立児童館なのですが、すごいクオリティなんです。

f:id:shichioh:20211012120322j:plain

▶︎ もう入り口からかわいい。

商業施設の中の2階から4階までの3フロアを用いて、

4階に未就学児エリア(未就学児親子が安心して遊べるフロアで、積み木やブロックなどの知育玩具や滑り台、マット遊びやボールプール、ボルダリング、デジタル砂場などがある)、

f:id:shichioh:20211012120437j:plain

▶︎ 飛び跳ねられるマットとボールプール。奥から走って、ボールプールに飛び込める。リズムカルナ音楽と、それに合わせて壁にはプロジェクションマッピングが(大学生が製作)

f:id:shichioh:20211012120537j:plain

▶︎ デジタル砂場。砂を移動させると、投影された映像が変化していく。湖同士を繋げたり、道を作って動物を合流させたりできる。大人だけど、すごい楽しかった。

f:id:shichioh:20211012122741p:plain

3階に小学生エリア(アスレチック、ワークスペース、デジタルラボなど、体を使った遊びや最新技術を用いた新しい遊びが体験できる)、

f:id:shichioh:20211012120925j:plain

f:id:shichioh:20211012122657p:plain

▶︎ 所狭しと大型の遊具があり、全身を使って、力いっぱい遊べる。

f:id:shichioh:20211012121008j:plain

f:id:shichioh:20211012121040j:plain

f:id:shichioh:20211012122823p:plain

▶︎ プログラミングをしたり、ドローンの操縦をしたり。

f:id:shichioh:20211012120855j:plain

▶︎ ダンボールで車を作ったり。

2階にさまざまな世代が集まれる交流ひろば(卓球やビリヤード、囲碁・将棋などが置かれ、音楽・ダンススタジオも併設されている)が置かれ、

f:id:shichioh:20211012121418j:plain

▶︎ 視察時にも高校生がちらほらと。特にビリヤードが人気らしい。これまで児童館がカバーしきれていなかった中高生が安全に過ごせる場所で重宝されているとのこと。

2階から4階をシンボルツリーという日本有数の大型ネット遊具が繋いでいます。

f:id:shichioh:20211012121653p:plain

f:id:shichioh:20211012121731p:plain

こまきこども未来館/小牧市

開設以来、大人気で子どもたちがたくさん集まっているそうです。こんなに遊び倒せる場所が無料で(音楽・ダンススタジオは有料、また、市外の住民が土日利用する場合は400円の利用料)、長時間利用できるなら、そりゃあ行くよね。しかも屋内にあるので、雨の日にも子どもを力いっぱい遊ばせられる

また、ラピオという商業施設内にあるので、子どもを遊ばせている間に保護者は買い物をしたり、お茶をしたり、隣接する市立図書館に行ったりするなどの使い方もできて、子育て世代にとっては心強い味方だと思います。

f:id:shichioh:20211012121825j:plain f:id:shichioh:20211012122442j:plain

施設のある建物は、元々はイトーヨーカドーが入っており、その後、撤退して平和堂に。後にその平和堂も撤退して跡地利用に悩んでいたそうです。そこに老朽化等が進んでいた児童館を新設する計画が出て、住民との対話(ワークショップ)を重ね、設立に至ったそう。

最新のデジタル技術に触れられることもワークショップから意見として出たそうで、近隣の大学の協力を得たり、ワークショップ体験コーナーを市役所ではなくNPOに委託して専門的に行なってもらったり、官民学の連携も図られていました。

 

また、施設内には包括支援センターも入居しており、子どもの一時保育を頼めたり、保育士さんに子育ての相談ができたり、横の繋がりも作られていました。

 

この商業施設は駅前にあり、新しく建てられたマンションには子育て世代が入ってきているとのこと。確かに、近くにこれだけの施設があるのは、入居する動機として大きな影響を与えますよね。

特に、大型遊具、プログラミング教室、ドローンの操縦などは、普段なかなか出来ない体験。ここでしか出来ないこと、だから、人を呼び込めているのだと感じました。

 

小牧市がここまでの物を作れたのは、「こども夢・チャレンジNo.1 都市宣言」をしているから。つまり、子育て支援に力を入れると謳っているからなんですね。

あれ、でも、どこかで似たようなフレーズを聞いたことがある

そう、稲沢も「子育て・教育は稲沢で」という宣言をしているのです。

 

稲沢市では将来どんな子どもに育ってほしいか、そのためには何が必要か、そういった視点が乏しいのかもしれません。どんな境遇の子でも、これからの未来に必要になりそうな事に触れられて、探究心・好奇心を失うことなく、楽しみながら遊び学べる場を作る、とても重要な視点だと感じます。

以前に名古屋栄の再開発から稲沢市の駅前再整備の話に触れましたが、ぼくはもしも構造物を作るなら、このような子どもや子育て世代が望む場所を未来のためにも作ってほしいと感じています。

それは以前から何度も口にしていることですが、なかなか市役所には伝わらない考えのようなので、小牧の事例も元にまたお話していこうと思いました(中学校近くに公民館ができる時に、1階入り口近くに子どもたちが自習したり、集まれたりするスペースを設けることを提案したが、出来たのは郷土資料館だった…

forms.gle稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
Facebookhttps://fb.com/shichioh
Twitterhttps://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726