稲沢市議会議員のしちおうです。
議会での登壇(市政について質問・提案する一般質問という場)を終えました。
数名の方が傍聴に来て下さって、嬉しかったですし、心強かったです。公開された場で市役所と議論することは、ぼくら議員の本分の一つなので、見てもらえるのはとても嬉しいことなのです。
今回のテーマは、以下の3点。簡単にまとめていきます。
① 未歩行の子どもの保育園入園について
② 長期休暇明けの児童生徒への対応について
③ 不登校の児童生徒の支援について
発達の遅れや障害を理由に”歩くことができない”と保育園に入れない問題。
(しちおう)
子どもの発達の遅れなどにより保育園に預けられず、復職が叶わないケースがあるよ。
保育園の入園条件について確認させて。
(市役所)
稲沢市では障害児保育の受け入れをしていて、基準は障害程度が中軽度。障害児3人に保育士1人の加配で対応している。保護者から入園の要請があった場合、本人の状況や保護者の就労状況などを聞き取り、できる限り受け入れる方向で調整しているが、未歩行で安全が確保できない場合は受け入れを行なっていない。
(しちおう)
このことに対して、何名かから相談を頂いたよ。
たとえば、700gという超低出生体重児で生まれた双子の子。
一人は二歳半で歩いたり、会話したり、同年代の子どもに近い発達になったけど、もう一人は実年齢の半分くらいの発達で、まだ歩くことはできない。
歩くことができないと、保育園はもちろん、幼稚園に入ることが難しく、その子の場合はひまわり園(市内にある療育施設)を利用している。
ただ、このひまわり園は単独通園(子どもだけで通園すること、反対に保護者と通園する施設は母子通園と言われる)できる曜日が週に2日しかないから、復職を妨げる壁になっている。
「稲沢市は児童発達支援が遅れている」とよく聞くけど、近隣に単独通園できる児童発達支援事業所はないの?
(市役所)
単独通園ができる児童発達支援事業所は、市内に13か所あるが、児童の療育のための場所で、保育園のように保護者の就労を支援することが目的ではない。
(しちおう)
13か所あると言うけど、単独通園の枠は少なく、実際には通えない子も多いんだ。
小学校入学前の0歳〜5歳児の預け先が見つからないことは、家庭の経済的な不安に繋がりやすいよ。双子の多胎児だと余計に。
また、子どもと保護者の孤立も心配だ。保育園などに通っていない子どもは、虐待に繋がるリスクが高いと言われている。
未歩行でも保育園に入れるような環境を整えていくか、ひまわり園の単独通園の曜日を拡充するか、何らかの手立てを考えてもらえないかな?
(市役所)
現在、障害児保育の見直しを行っていて、その枠組みの中で本人の状況や保護者の就労状況などを聞き取り、来年度からできる限り受け入れる方向で調整していく。
障害の有無に関わらず同じ空間で子どもたちを受け入れることが互いに学び合う重要な機会になる。地域の中でいろいろな子どもが触れ合って、学びあえる環境づくりを進めたい。
ひまわり園の単独通園の拡充は、現在は1つの療育室を母子通園と単独通園で曜日を分けて使っているため難しい。2025年度に市内に児童発達支援センターを作る際に、施設整備を含めて検討していく。
主な流れは以上です(正式なやり取りは録画映像配信か議事録にてご確認下さい。また、実際の議場では丁寧な言葉でやり取りしています)
未歩行の子どもの保育園入園は、来年度からできる限り受け入れる方向で調整頂けることと、
単独通園の施設整備に向けて検討頂けるとの前向きな答弁を頂きました。
今回事例として挙げさせて頂いた双子の保護者の方が、「ハンデのある子をもっても、子育て以外でも活躍できるようになるといいし、どんな子をもっても住みたいまちになるといい」と話されていました。
とても大切なことだと思いますし、そのためのキッカケとなる質問・提案ができて良かったです(実はこの日、傍聴にも来て下さった)
子育ての当事者として、これからも稲沢市の子育て支援策を前に進めていきます。
つづく。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
Facebook:https://fb.com/shichioh
Twitter:https://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com
・12月の街頭 市政報告会の予定
2日:高御堂交差点 8日:森上交差点 13日:市役所交差点
※天候などの影響で順延する可能性があります。
参集頂ける場合は、事前連絡頂けると幸いです。
時間は7〜8時30分 国府宮駅のみ7〜10時に開催。
新型コロナでの困りごとなど、気軽に相談下さい。