稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

国が進める4万円の定額減税(所得税から3万円、住民税から1万円)について現在の情報

稲沢市議会議員のしちおうです。

昨日、臨時の議会(正式名称は”臨時会”と言います、そのまんまだね)が開かれました。

毎年この時期に国の税制改正が行われるのですが、それに合わせて市町村も条例を改正しなければならず、臨時会が開かれます。今回の目玉は、国が6月以降に行う予定の定額減税です。

 

定額減税の内容は、給与収入が2,000万円以下の方を対象に、「所得税から3万円」「住民税から1万円」を税金から差し引くというもので、子どもなど扶養している人がいる場合は扶養者に追加で減税を行います。例えば、世帯主と配偶者、子ども1人の世帯では合わせて12万円の減税(4万円×3人分=12万円)になるということですね。

 

定額減税について|国税庁

これだけならばシンプルな制度なのですが…

実は所得税3万円分、住民税1万円分が発生するほどの所得がない方は定額減税の恩恵を充分に得られないということで、調整給付金が支払われることになっています。この作業がものすごく大変でして…しかも国ではなく稲沢市が行わなければならず、現場は頭を抱えていました。

 

加えて、この作業を行うためのシステム改修だけで900万円かかります。これに人件費、設備費等を加えると、莫大な税金が準備だけで使われることに…コロナ禍の10万円給付の時から何も進展していない様に閉口しますね。。

 

とは言え、国の政策なので、稲沢市としては対象の方に迅速かつ正確にお届けできるように取り組みます。なお、定額減税は全国一律の制度です。おそらく、この機に乗じて特殊詐欺の連絡も増えると思われます。みなさんがお金を支払うことは絶対にありませんので、ご注意下さいね。

・定額減税はお勤めの企業等でやって頂くので、ご自身が行う必要はありません

・定額減税に満たず、調整金が支払われる方への今後のスケジュールはこちらです

 7月中旬にホームページに掲載、広報7月号にて周知

 7月中旬〜下旬に対象者に確認書発送および受付開始

 8月以降 受付された方から、順次振り込み

 

そして、今日から新年度予算を解説した新しい活動報告を配り始めました。

みなさんの税金を元手にどんな取り組みがなされているのか?を知って頂くことはとても大切で、初当選以降ずっと続けている活動です。

・取り上げている主な内容

① 園・学校等の
給食費補助(保育園等の給食費1/3補助、小中学校の給食費半額補助)
② 放課後児童クラブの充実(稲沢西第2・六輪児童クラブ整備、Wi-fi 環境の整備、昼食の配送業者とのマッチング)

③ 保育園でのインクルーシブ保育の推進
稲沢市民病院での病児・病後児保育施設の整備
⑤ 妊産婦への支援(健診の拡充、産後すぐの配食サービス、多胎児育児サポーターの派遣)
⑥ 不育症への支援
コミュニティバス電子マネー決済
⑧ ごみボックスの補助金
⑨ 集中豪雨等の浸水対策(小中学校の校庭に貯水施設を整備、河川等の水位監視システムの整備)

国府宮駅を終えて、近々、稲沢駅と森上駅にもお邪魔する予定です。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!

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子育てと仕事との両立を阻む「小一の壁」問題、夏休み中の学童保育の配食サービスが始まります

稲沢市議会議員のしちおうです。

新年度が始まりましたが、みなさんいかがお過ごしですか?

私の姉は名古屋市に住んでいるのですが、子どもが小学生になり、学童への送り出しと保育園の送迎、学童と保育園のお迎えが始まって、慌ただしい日々を送っていると連絡がありました。

・子育てあるあるメモ

保育園を卒園後、学校の始業式が始まるまで、子どもの預け先がなくなります。
こういう場合、入学前に学童を利用する形になるため、見ず知らずの人と場所で一日過ごす慣れない生活が児童の負担となります。また、お弁当持参なので保護者負担も重いです。

子どもを預ける機能を持つ「保育園」から、子どもを教育する機能を持つ「学校」への移行は、子どもと保護者にとって変化が大きく、子育てと仕事を両立することを阻む壁となっていて、小一の壁とも呼ばれています。

 

4月1日から入学式までの期間、子どもの預け場所をどうするか。休職開始までの約半月のお昼ご飯をどうするか。など、保育現場と違って教育現場は仕事との両立を想定していない運用がなされていて、保護者の負担が重いことを痛感しています。

PTAなどもそう。保育現場が仕事との両立を支えているように、教育現場もアップデートして仕事との両立を前提としてさまざまな運用がなされると良いですよね。

 

さて、学童の負担の一つとして「夏休み中に子どもを学童に預けると、お昼ご飯に弁当を用意しなければならず、負担に感じる」というものがあります。これは以前から何人かの方から相談を受けていて、ブログでも取り上げたことがあります。

shichioh.hatenablog.com

アレルギー対応、好き嫌いの問題や集金手続きの煩雑さ、食品が悪くならない保管場所の問題からなかなか進展しなかったのですが、今年の夏休みからお弁当を配達する業者にお願いする形でスタートすることになりました。

子ども向けの配食サービスをしている業者を紹介して、利用されたい方は注文、業者が学校に配達という流れになりそうです(利用料は全額保護者負担となります)

 

お弁当用意の大変さや夏場の弁当の衛生管理などはこれで改善されると期待しています。新たな取り組みなので運用してみて分かる課題もあると思います。ぜひ利用して、感想を聞かせてほしいです。

そして、今後の展開としては夏休み以外の長期休暇、特に保育園から小学校に上がる時の空白期間に学童を利用する際にもこのサービスが使えるように動いていきたいと思います。

 

以上、進捗状況の報告でした。

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不登校の要因調査。子どもと教員とで認識に大きな差が

稲沢市議会議員のしちおうです。

昨日、来年度予算を決める3月議会が終了しました。

「これから稲沢市でどのような事業が始まっていくか?」は、追って活動報告チラシにまとめ、国府宮駅等で配っていきますね。

 

さて、今朝の中日新聞の一面に「不登校の要因について文科省が当事者らに尋ねたアンケート」結果が公表されていました。この中で一番気になったのが不登校のきっかけがいじめにある」と回答した児童生徒と教員との間で認識に大きな差があるということでした。

 

この調査は不登校の児童生徒数が過去最多になったことを受け行われたもので、不登校の当事者とその教員、保護者に対してアンケート調査が行われました。結果を抜粋すると、不登校の要因について「いじめ被害」がキッカケと回答した割合が不登校の児童生徒が26.2%だったのに対し、教員は4.2%でした。

 

その差20%以上。非常に大きな隔たりで、子どもはいじめを体感しているのに、教員がそうと気づいていない。あるいは感じていないことが見て取れます。つまり、教員が児童生徒のいじめ被害に対して深刻に捉えていなかったり、適切な対応を取れていなかったりする可能性があります。

 

こうした傾向は以前からあり、ブログにもまとめたことがあります。

shichioh.hatenablog.com

要約すると、不登校の原因について調査された結果を見ると、無気力、不安が大半となっており、「本人に原因がある」と言われることが多くある。不登校の原因の一つとしてよく指摘される人間関係・いじめによるものは不登校の内、わずか0.2%〜0.3%しか無いというものでした。

それはこの調査が「学級担任など当該児童生徒の状況を最も把握することができる教職員」が答えており、児童生徒の意見が反映されていないからでした。

 

こうした背景を経て、今回は当事者へのアンケートが行われたのだと思います。

それにより、やはり児童生徒と教員とで認識に差があることが客観的な数値で見て取れたことは今後の支援・指導に生かせるのだろうと思います。

一方で、今回のアンケートで不登校の要因として「教職員への反抗・反発」を挙げたのが児童生徒で35.9%、教員で3.5%、「教職員とのトラブル・叱責」を挙げたのが児童生徒で16.7%、教員で2.0%というのも深刻で…

自身の指導が児童生徒に及ぼした影響について理解していないことも浮き彫りになりました。これでは関係性の修復や同じように不登校に至る児童生徒を減らせないと思うので、充分な振り返りが必要であろうと思います。

 

不登校の要因は様々あると思いますが、児童生徒と保護者、教員との間で認識の差があることをまず前提に、対応していく必要がありそうです。

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