稲沢市議会議員のしちおうです。
このブログで度々触れてきた監査(稲沢市の事務事業が、効率的・能率的に行われているか、法令等の定めに従って適正に行われているか、等をチェックする)のお仕事ですが、一年間の任期の総仕上げである決算審査講評を行いました。
この決算審査講評は、市役所の全部の課を聞き取りし、気付いた課題や改善点を市長や市役所幹部職員に提言する場になります。
今回お話したのは、以下の三点です。
① 他市町村との広域連携で行政コストを下げる
稲沢市役所では三年に一度、業者に依頼して飛行機を飛ばし、地図情報を仕入れ、税の徴収に生かしています。これは必須業務であり、他市町村も同様の方法で行なっているんですよね。
空から見れば市の境なんて関係ないので、近接する市町村と一緒に飛行機を飛ばし、まとめて地図を撮影することで、コストが削減できるのではないか?と監査の最中に気付きました。
さっそく担当課に動いてもらい、現在一宮市と協議してもらっています。
うまくいくかはまだ分かりませんが、このように他市町村とまとめて発注することでコストを下げられる事業は他にもあるため、精査するようにお伝えしました。
② 祖父江・平和支所の遠隔相談システムについて
これは、祖父江支所と平和支所で試験的に導入されたシステムで、市民からの相談で支所では対応できず、市役所本庁の専門職員に相談したい時にオンラインで繋ぐものになります。
一見便利なのですが、年間の利用者は0人。支所を利用する人のニーズと合っておらず、利用料金年500万円が無駄になっていると指摘しました。
本庁に行かずとも、支所・市民センターから相談できる体制整備を作ることは重要であるため、無料のオンライン会議システムで繋ぐことを提案しました。
③ 祖父江ふれあいの郷の介護予防指導事業について
祖父江町にあるふれあいの郷という入浴施設では、介護予防のための教室が開かれています。しかし、利用は低迷。委託業者のさらなる企業努力を促せるように、成果報酬型の支払い形式に改めることを提案しました(基本料+利用者数の実績に応じて加算する)
また、祖父江町だけでなく、他の地域でもこのような介護予防指導事業を普及させ、医療費・介護保険費の抑制に努めるようお話しました。
細かなお話でしたが、だからこそすぐ改善できるとも思い、気になった事業の問題点と解決策を提示しました。この講評を受けて改善が進み、最小の経費で最大の効果が得られるようになることを願っています。
ちなみに、監査の仕事を経験された方は、口を揃えて「大変…」と言います。実際、私も大変負担のある仕事と感じましたが、それ以上に市役所の仕事を細かく見て、課題を浮き彫りにしたり改善策を考えたりするのは楽しかったです!
貴重な経験をさせてもらえましたし、今後の議員活動に100%生きてくると感じています。パワーアップしたしちおうで、今後も頑張っていきます。
forms.gle稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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