稲沢市議会のしちおうです。
みなさんは、民生委員ってご存知ですか?
簡単に言うと、地域の身近な相談役なのですが、名称・役割をご存知でない方が多いよう(民生委員の全国組織による調査では、民生委員の役割や活動内容を「知っている」と答えた人は8%にとどまる)なので、今日のブログで簡単にまとめてみます。
民生委員
一人暮らしの高齢者や障がい者、ひとり親世帯などの困りごとの相談に乗り、必要に応じて関係機関に繋ぐ。高齢者の安否確認や児童虐待への対応なども期待されている。
日本の市町村の各地域に配置されている非常勤公務員。稲沢市には208名の方が見え、住民と行政とのパイプ役や福祉ニーズの把握、地域での援助活動を行なって下さっている。
具体的には、定期的に一人暮らしの高齢者宅を訪れる活動などをして下さっています。
以前のブログで触れた空き家問題についても、一人暮らしの高齢者の状況を把握している民生委員の役割は大きいと言えます。
一方で、非常勤公務員なのに、奉仕者であるため無報酬(なにこの謎理論…)です。
交通費などに充てられる活動費は支給されるものの、職責の重さと比べると微々たるものでしょうし、その影響もあってか、なり手不足が深刻でもあります(地域活動に参加する人が減った、民生委員が何をする仕事なのか理解されていないことなども原因の一つだと思われます)
なり手不足から民生委員の高齢化も進んでおり、高齢の方が高齢者の援助をしている状況も少なくありません。そして、その傾向は今後も強まっていくでしょう。
対策として、報酬含めて一定の身分保障を行う、業務の整理(絶対に必要なことと、他で賄えることの線引き)、各中学校区にプロのソーシャルワーカー(一部の自治体では、コミュニティソーシャルワーカーとして配備している)を置いて負担を軽減するなど、持続可能な制度にしていくための工夫が必要です。
民生委員に限らず、今までずっと行なわれてきたことを、改めて見直す、最適化していく視点が、これからは必要になってくると感じています。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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