LGBT※ 当事者の方たちと、お話してきました。
※LGBT…女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、性同一性障害など、心と体の性が一致しない人たちのそれぞれの英語の頭文字(Lesbian Gay Bisexual Transgender)を取った性的少数者の総称。
LGBT。聞き慣れない言葉かもしれませんが、1年くらい前から、当ブログでも触れてきました。きっかけは、ある二つの出来事からです。
一つ目は、性的少数であることを理由に、子どもが自殺した事件を知ったこと。知らないだけで、同様に苦しむ子どもがいるならば、自分にできることを探したいと思いました。
もう一つは、ある親が、子からカミングアウトされた時に受け入れられた姿を見て、「果たして、私は同じことが言えるのか?」と感じたからです。
多数派が少数派になる場所。
勉強会は、NPO法人“ASTA"※が主催。
会場には、性的少数者と言われる方が大勢いて、もはや少数派ではないナイスな雰囲気でした。
LGBT・性的少数者と、ひとくくりにされがちですが、会場には、体は女性で、心は男性、性別適合手術を受けてパートナーと結ばれた男性や、息子が同性愛者である母親、両性を愛す女性など、さまざま。
カミングアウトを受け入れられなかった家族が、受け入れていく過程や、同性カップルが、将来を思い描いた時に、ローンや相続、子どもの問題と直面した不安など、当事者の視点で経験や悩みを話してくれました。
(⬆会場には、性別に関係なく、だれでも使えるトイレも)
自分をオープンにする勇気。
当事者と話す会なので当たり前のように行なわれていましたが、本来、自分をさらけ出すことは勇気がいることです。私も、自分が不登校であったことは、十年以上言うことができませんでした。
彼らは、“自分のこと”を話したいから、自分をさらけ出しているわけではなく、自分“たち”を理解してもらいたいから、代表してあの場で話をしてくれたのだと思います。
同じ立場にいる誰かのために、勇気を出して、自分のことを話してくれたのでしょう。
その強さと、“性”を通じて、自分らしさや幸せに生きることと向き合っている彼らの言葉に感動しました。
知ることの意味。
「知ったから、何になるのだ」という方も見えるかもしれません。
知識を得ても、何も変わらないのではないかと。
私自身が、なぜ知ることを続けているのかと言えば、以前にLGBTについて触れた際に、彼らに対して無理解な部分があり、「そんな見方では当事者は傷付くよ」と指摘された反省からです。
動機はそんな情けない理由ですが、
知ることで、他人事であったLGBTという言葉は、変化していきます。
知り合いや友人ができると、LGBTに対する非難が、自分事のように痛むようになります。他人事ではなくなってきます。
それが、知ることの意味だと私は思います。
これから。
話の中で、彼らが直面する教育や制度上の問題と、周囲の理解について改善する必要性があると強く感じました。
当事者以外の者が、公の場で発言することの是非にずっと悩んでいましたが、当事者ではない者が正しい知識を持って発言していくことで、当事者の方が話しやすい空気を作ることに繋がるのだとも知れました。
他自治体の職員とも繋がれたので、当事者の声と他自治体の進め方を聞いた上で、稲沢市としてできることを議会の中で探っていきます。
しち おう/志智 央
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