稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

新型コロナと稲沢市民病院の戦い

稲沢市議会議員のしちおうです。

本日、議会で登壇してきました。今回のテーマの一つは、新型コロナウィルス感染症患者を受け入れてきた市民病院の約一年間に渡る戦いを追いました。 

 

市民病院では、これまで4,300件の検査(PCR検査、LAMP検査、抗原検査)を行ない、134人の患者を受け入れました。そのうち、約7割は昨年11月からの第三波の影響によるものだったそうです。

当初、軽症者を受け入れるという話でしたが、大半は中等症の方で、時に重症者まで診ていたとのこと。病床も感染拡大に合わせて、8床から16床へ拡大。ピークの時は、20人の患者を診るために、一部の病床を閉じて、職員を応援に向かわせたそうです。

 

病院長曰く、「医療崩壊とまではいかないが、かなり逼迫していた時期があった」とのことで、本当に大変だったのだろうと思いますし、職員一丸となってこの危機に立ち向かってくれていたことが分かりました。

 

それは、市民病院の役目として、「患者を断らない」、「なんとしても診る」という強い気持ちの表れだったのだろうと思います。


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日々の感染者数は減ってきましたが、社会経済活動の再開に伴って、人の往来が増えます。同時に感染者も増えていくと考えられ、そう遠くない日に第四波と呼ばれるような状態が来るかもしれません。

一病院だけでなく、尾張西部医療圏として、患者を診る体制を構築する必要があり、現在は稲沢市民病院、一宮市民病院、大雄会病院、一宮西病院、稲沢厚生病院に、医師会も交えて毎週ウェブ会議を開き、情報共有と連携に努めているとのことでした。

 

ぼくらの知らないところで、医療者はじめ、エッセンシャルワーカーの人たちが社会を支えてくれています。その頑張りに光を当てながら、彼らの負担をできるだけ減らせるように、引き続き感染予防に努めていきましょうね。 


 

この項目、その他の質問。

【質問】

第三波以降、一部の地域では、救急車の受け入れ先が決まらず、搬送が遅れる事例があった。稲沢市では搬送困難事例はあった?

【回答】

新型コロナウィルス感染症患者の搬送は、これまでに25件。

内訳は、保健所から依頼を受けた陽性患者の搬送件数が14件、救急隊が病院へ搬送後、陽性と判明したものが11件。搬送困難事例は0件だった。

 

【質問】

新型コロナウィルス感染症患者を受け入れている病院の収益が低下し、国・県からの補助金の交付も遅れ、経営危機に陥っている病院がある。稲沢市の状況は?

【回答】

昨年同時期と比べて、収益は4億円以上の減収。感染症に対応するための医療機器や感染防護具の購入、特殊勤務手当等も大きく増加している。

一方、国・県からの補助金として約10億円が交付決定どおり入金された(国・県からの補助金のおかげで、稲沢市民病院の収益はプラスマイナス0という印象)


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【質問】

感染症の影響で医療控えが進み、医療を必要とする人や診断が遅れることが心配。

一旦キャンセル扱いとなった予約については、感染が落ち着いたのちに連絡をして、再予約を促せば、収益アップにもなるのでは?

【回答】

昨年3月から電話診察を始め、必要性があれば来院での検査などを勧奨している。

感染を理由とする予約キャンセルの実数は少ないと思うが、こちらもフォローアップが重要だと考えている。

 

【質問】

先日、医療従事者を応援したいという人たちから寄付を打診され、市民病院に繋いだ。体制を整備しては?

【回答】

ホームページに寄付に関するページを整備し、周知していく。

【提案】

→愛知県は独自に医療従事者を応援するための寄付を募集し、3月5日時点で1,630件、約6億8300万円もの厚意が寄せられた。

2月5日時点では1,591件、約6億3000万円だったので、1ヶ月で約40件、5300万円が集まったことになる。

この寄付は寄付金控除の優遇税制を受けられるようになっているので、そのことも含めてPRしてほしい。


 

【質問】

職員の負担を軽減するためのアイデアを紹介する。

熊本地域医療センターでは、日勤帯の看護師と夜勤帯の看護師を制服の色分けによって判別している。

どういうことかと言うと、私も病院で働いている時に経験があるが、看護師は早出、日勤、遅出、夜勤の人が混在しているため、夜勤への申し送りを日勤の職員にしてしまうことなどがある。

制服を色分けすると、一目で勤務時間帯が分かるので職員間の指示の効率化が図れ、業務の負担を軽減できるというわけ。

 

この取り組みで、熊本地域医療センターでは、残業を当初の5分の1まで減らせた。導入しては?

【回答】

看護師の制服は、来年10月まで賃貸借契約を結んでいるため、次回の更新時に制服の色分けも含めて検討する。

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

もう一つのテーマについては、後日取り上げますね。

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いなざわ梅まつり2021

稲沢市議会議員のしちおうです。

稲沢市に愛知県植木センターという施設があります。

さまざまな植木が植栽されているのですが、この季節の見どころはなんと言っても梅。

104種200本余りの梅があり、先週末に訪れた時にはちょうど見頃を迎えていました。

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お祭り自体は先週末の2日間だけだったのですが、園内散策は3月28日までできます。

しちおうのオススメ観光ルート?としては、帰りに近くのJA 産直広場かホームセンターバローで産地の野菜や花を買ったり、子ども連れの人は下水道科学館(前の芝生広場もオススメ)に寄ったりすると良いと思う。

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ちなみに、4月の桜祭り(国府宮神社の参道で開かれているやつと平和町の桜ネックレスで開かれているやつの両方)と5月の植木祭りは中止みたい…いずれも、新型コロナウィルス感染症を考慮してのことなのですが、とても残念です。

何度か市役所でもお話しているのですが、全部中止は一番安全で楽だけど、一部実施など、できる方法を考えることも大切だと思うんですよね。

おそらく、今年一年も新型コロナウィルスと付き合いながら生活しなければならない以上、開催・中止の二者択一ではなく、第三の道、工夫しながら一部だけでもやる、を考えていきたいなぁと個人的には思います。

特に植木祭りは、植木苗木の町である稲沢の生産者の収益や生活にも直結するから。

 

さて、息抜き(?)にブログを更新したところで、一般質問の原稿作りに戻ります。

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2021.3月議会のテーマは、「新型コロナと市民病院の戦い」と「ACP」

稲沢市議会議員のしちおうです。

愛知県の緊急事態宣言が解除されたので、駅での市政報告・街頭活動を再開しました。

4日、5日にJR稲沢駅で行なっていたところ、黒い影が…

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地元企業の擁するバレーボールチーム「ウルフドッグス名古屋」のマスコットキャラクター・ウルドくんでした。 

地域に根ざした活動を目指して、職員さんとともに清掃していたんですね。

チラチラ様子を見ていたところ、ウルドくん、掃除の傍ら、道行く人たちに愛想を振りまいていて、とても人気でした。

 

なんていうかな。うらやましいな。

ぼくも着ぐるみになればもっと人気が出るのかなって思いました。

 


 

今日の本題。

 

3月議会が8日から始まります。

今回の議会でお話しするテーマは、①新型コロナウィルス感染症と市民病院の戦いと、②ACP(アドバンス・ケア・プランニング:将来の医療やケアについて、患者を主体に家族、医療者らで関係部長話し合い、意思決定をしていくことの支援)です。

 

①は、2020年3月より新型コロナウィルス感染症患者を受け入れていた市民病院の一年間を追います。

事前の聞き取りから、軽症者だけでなく中等症、時には重症者まで受け入れざるをえなかった、特に第三波では過酷な状況に置かれていたことが分かりました。現場の取り組みに光を当てながら、次の感染拡大に備えた対策を議論します。

 

②のACPは、ほとんどの人が初めての言葉だと思いますが、延命治療をするのかどうかなど、自分の今後の医療・ケアの計画を事前に話し合う仕組みのことです。

病院に勤めている時に、延命治療を受けるかどうかで悩み、迷い、わずかな時間の間に決断して、時に後悔しながらいる人たちを見てきました。

自分がどういう終わり方をしたいのか、事前に本人と家族、そして知識を持った医療者で話し合い、定期的に見直していかなければならないと課題視していたことを取り上げます。

 

今回登壇する面々と扱うテーマ

 

市政が少しでも前進するように、精一杯頑張ります。

また報告しますね。

 

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