毎年3月になると、市役所内で人事異動がある。
大事な計画作りに携わった人が、その計画の実施を前に異動するなど、
えー!なぜこのタイミングで、この人が替わるの!?と思うことが多々ある。
本人と話をしても、
「希望を出したわけではない、なぜ自分が替わったのか分からない」と言う。
3~5年を目安に替わる人が多いけれど、ずっと同じ部署の人もいて、
市役所と関わってから、ずっと不思議に感じている。
きっと同じように、職員もなぜだろう?と思いながらも、
置かれた環境の中で、花を咲かせられるよう、一生懸命働いているのだろう。
でも、たとえば、僕が病院で、
リハビリテーション課から窓口の受付に異動になったとしたら、
自分のしたいことやできること(提供できる価値)は発揮できない。
その異動や意図が説明されなかったら、疑問を超えて不信に繋がるかもしれない。
同じように、「〇〇がしたい」と、公務員になった目的が明確である場合、
現行の制度では、自発性は失われ、仕事をやらされている感が強まっていく。
将来〇〇を経験したい、◯◯になりたい、というキャリアデザインも描きにくい。
それは、個人だけでなく組織の停滞に繋がり、市民にとっては不利益だ。
自分だったらどんな職場で働きたいか。
でも、これがもし、
異動の理由や異動先で求められている役割がフィードバックされたら、
「仕事をやらされている感」も持つ人が減るのかもしれない。
もし、入職後10年間は市役所の中でいろんな業種を経験し、
基礎固めしながら自分を知って、進む先(総合職か専門職か)を選べたら、
自発性を伸ばすことができるかもしれない。
もし、年功序列ではなく、
成果によって評価され、給料や昇進に反映されれば、
「頑張った者は報われる」と努力を重ねる人が増えるかもしれない。
これらの戦略的な人材育成は、
民間企業では当たり前に、自治体では一部で行なわれているけれど、稲沢市はまだ。
市役所の変えられない、変わらない雰囲気の根はここにあると踏んで、
次の議会でこの七不思議の一つに迫っていきます!
しち おう/志智 央
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