稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

ヘルプマークで生まれる新たな差別

みなさん、ヘルプマークをご存知ですか?

 

・ヘルプマークとは

 脳卒中や頭部への外傷等によって生じる高次脳機能障害や、発達障害、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていることが「外見からは分かりくい方」が、援助を得やすくなるよう東京都が考案したマーク。 

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 主な利点は2つ。ヘルプマークを着けることで、①支援を必要としていることを知らせる効果。②周りの人に支援を促す効果。

 たとえば、公共交通機関での優先席の利用や、災害時に安全に非難するための配慮が得られることが期待されている。

 

ヘルプマークは、僕が昨年の3月議会で取り上げたテーマなのですが、

今年度、遂に、愛知県、そして稲沢市でも配布できることになりそうです!!

…人一倍思い入れの強い事業なので、感慨深い。。

 

どのような配布スケジュールになるかは、今後の県と市の動向次第ですが、

愛知県の市町村で7月には配布される見通しです(詳細は、6月議会で質問するつもり)

 

 

ただ、このマークは配布して終わりではありません。

2つ課題があります。

①マークの意味(援助を必要とする人がいる)を周りが知っていなければ機能しない。

民間事業者のアンケート調査によると知っているのは約半数で、

認知度を上げる必要があります。

 

僕は今その手段を検討しているのですが、

広報誌・ホームページ・SNSでの発信、

商業施設等へのポスター掲示、電車・バスへの広告などが考えられますが、

他に何か良いアイデアありますか?

もし思い付いたら、是非、教えて下さい!

 

 

②ヘルプマークを持つことで差別や偏見の対象になることが危惧される。

これが一番大きな課題です。

「周囲の反応が気になって、身に付けられない」という声が一定数あるのです。

 

差別や偏見をどう乗り越えるかって本当に難しいのだけど…

自分にできることに落とし込むと、

ヘルプマーク(やマタニティマーク)を見た時に、援助や配慮することしかない。

それがいつか「ヘルプマークを持っていて良かった」という声に繋がって、広がって、

必要な人が持てるような空気を作っていくことになると良いなと思う。

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しち おう/志智 央
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