稲沢市議会議員のしちおうです。
議会内のグループである「会派」で、先進市の視察に行ってきました。
この視察は税金を使って参加させて頂いているので、初当選以来、どんなことを学んだか?をブログでまとめています。今回の視察では埼玉県三郷市と茨城県つくば市を巡らせて頂いたので、内容を三回に分けて紹介しますね。
三郷市
まず、三郷市の紹介です。人口は、稲沢市と同じくらいの約14万人。東京の秋葉原まで電車(つくばエクスプレス:ティーエックス(TX)と略すらしい)で20分と近く、東京に仕事に出る人の暮らしの場となっています。
三郷市の日本一の読書のまち宣言
三郷市は国からの指定を受け、小中学校を中心に読書活動を推進してきました。この歴史から、2013年に日本一の読書のまちを宣言し、各種読書活動に力を入れてきました。
具体的には、① 読書を通じた交流の推進、② 読書環境の整備、③ 世代を超えた人々が繋がる機会の創出を図ることを町の最上位計画に明記して、以下の基本方針を決定しました。
基本方針
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どこでも本と出会える環境 【地域】
読書拠点(図書館のみならず、学校やブックワゴンなども)を増やす - いつでもそこに本がある人生 【機会】
本との出会い(本の貸出冊数、ブックスタート、イベントの参加者など)を増やす - 誰でも本を通じて繋がる 【人】
本と市民を繋げる人(読書ボランティアや子ども司書など)の数を増やす
具体的な取り組み
・ふれあい文庫
市役所や老人福祉センター、スターバックスコーヒー、ネッツトヨタなど市内の企業に本を貸し出しできる本棚を設置していました。実際に見てみましたが、本に感想を書きこめる紙が封入されていて、コミュニケーションが生まれるように工夫されていました。
・ブックサポーター
上述したふれあい文庫の本の入れ替えなどをするボランティア団体が活動していました。
・子ども司書養成講座
図書館の手伝いやイベントの手伝い、読書会の実施などを通して、本と人とを繋ぐ活動を実施 していました。
・ふれあいブックワゴン
本を載せたワゴン車を市内各地に巡回させ、本との接点を増やしていました。2023年度の実績としては、保育園・幼稚園に約1800冊、市内全小学校に約4900冊を貸し出ししていました。
所感
三郷市は日本一の読書のまちと称して、さまざまな取り組みをしていました。本へのアクセスを図書館に限定せず、町全体で捉えていることがとても学びになりました。
また、視察の説明をして下さった職員さんが、本のことを智の財産と呼んでいたことが印象に残りました。
図書館にある本は、富める者も貧しい者も平等に知ることを保障する、正に智の財産だと感じます。衣食住と違って、本は生きていく上で必須の物ではありませんが、生きていくことを支え、寄り添う物だと思います。
私は、さまざまな分野の本に誰でもアクセスすることができるということは、その町に住む価値の一つになり得ると考えています。したがって、稲沢市も三郷市のように本との接点をもっと増やすように取り組みを広げていくことが必要だと感じました。
稲沢市ですでに行っている、赤ちゃんに本をプレゼントするブックスタートに加え、自身で本を読める年代に達した小学一年生に本と図書館の利用券を発行する事業(三郷市では「らんどせるブックよもよも 1300人分で193万円」という呼び名で実施している)などから始めてはどうか、と感じました。
市内に特色のある図書館が三つあることを生かして、心豊かに、文化を紡げる町・稲沢市を目指していきたいですね。
forms.gle稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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