稲沢市議のしちおうです。
市議会のグループ(会派とも言います)で視察に出させてもらいました。
今回もどんな内容だったかを報告しますね。
福岡県福岡市:防災アプリ ツナガル+
初日は、福岡県福岡市。
災害時に近くの避難所を検索したり、
市役所と情報共有を行えるスマートフォンのアプリが開発されました。
開発のキッカケは、熊本地震。
約11万人の避難者に対して、指定避難所はわずか171カ所。
多くの人が公園やショッピングモールの駐車場などで過ごしました。
想定外の指定外避難所が119カ所、どこに、誰が避難しているのか、
また、どこに、どれだけの支援物資を届ければ良いのか把握が難しかったそうです。
福岡市は熊本に早期に支援に入ったため、避難所運営の困難さを身を以て体感。
解決する手段として、防災アプリを開発したのです。
このアプリのおもしろいところは、
平常時は地域コミュニティの情報交換として利用できること。
(例:位置情報で、近所のイベントの案内、回覧板、草野球チームの募集などできる)
普段から使わなければ、災害時には使えないと、
災害時に同じ操作で迷わず活用できるようにデザインされています。
災害時には、 指定避難所などを地図上に表示できる機能に切り替わり。
①避難所までのルート案内、②避難所ごとに電子掲示板を作る、
③行政からの支援情報を知る、④指定外の避難所から行政へ支援要請などできます。
開発には約2000万円かかっていますが、なんと無料で他自治体にも配布されています。
つまり、稲沢市でも使えるんですね。
(業者の社会貢献もあり、基本使用料は無料。機能を拡張する際には有料となる)
福岡市は熊本で起きた地震とその支援の中で、
何が課題で、どうすれば解決できるかを考えました。
稲沢市も他県で起きた災害から教訓を得て、未だ見ぬ災害に備える必要があります。
福岡市の防災アプリは、平常時は地域コミュニティの交流にも使えるため、
災害時に最も必要となる地域の絆作りにも役立つと思います。
稲沢市でも導入できないか、担当課と情報共有を図っていこうと思います。
しち おう/志智 央
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