先日、若者と政治を繋ぐ活動をしている友人らと話をした。
彼らは、高校生に主権者教育※として出前講座を行なったり、周りの人と政治を気軽に話す場を作ったりしているのだけど、いつも「政治の現場に若者がいないことの違和感」を抱いていると話していた。
※ 主権者教育:選挙権年齢が18歳以上に引き下がったことで、主に高校で始まった教育。社会のできごとを自らから考えて判断し、主体的に行動する主権者を育てることを目指す。
確かに、
若者が投票に行かないと言われる以上に、政治の現場には絶望的なほど若者がいない。
年配の方が選挙に立候補した時、街宣車には70歳を優に超える人が乗っており、
デイサービスの車かと見紛うほどだったと話す人もいた。
しかし、残念ながら、このような光景は日本全国で繰り広げられている。
いつも書いているけど、
年配の方が政治に参加するのは良いことだ。
ただ、日本はあまりに若者と年配のバランスが悪い。
社会は政治によって方向付けがされていて、政治は人々の代表者が行なっている。
その代表者の中に若者はいないのは不自然だ。
プレイヤーに若者がいないから、当然オーディエンスにも若者がいない。
ゲートボールについて語る若者がいないのは、若者がプレイヤーではないからだ。
若者がプレイヤーになれるような仕組みが必要だし、
ダサくなりがちな政治を今の感性で変えられるのは若者自身なのだと思う。
政治の現場に若者を増やすには
若者が投票に行かない、選挙に出ない話になると、
「選挙は大切だ」って正論を振りかざしたり、
「選挙は国民の義務だ」と押し付けようとしたりする人がいる。
でも、それでは、人は動かないと最近感じる。
人を動かす原動力は、正論でもなければ義務感でもなく、たぶん感情だ。
政治とか社会とか主権者教育とか言うと堅苦しいけど、
“知らないことを知ること”や、“他人と話すことで自分の意見を確立していくこと”、
“異なる意見や価値観との出会い”、“自分の頭で考え行動すること”って単純に楽しい。
すくなくとも、僕はそう感じている。
だから、この楽しさを体感してもらいたいなというのが僕の想いであり、
若者とは言いづらい微妙な年齢だけど、役目の一つだと感じている。
全国には若者と政治を結び付けようと奮闘する人がいて、 一人ではない。
僕もまたイベントを通して、若者が政治や社会を気軽に話せる場作りをしたいな。
しち おう/志智 央
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