稲沢市議会議員のしちおうです。
昨日、名古屋市立富田高校で、主権者教育の授業がありました。
と言っても、難しいことではなくて、高校3年生の若者たちが愛知県内の若手市議と共にグループワーク。日常の中にある疑問や課題を取り上げ、解決する方法を探ることを通して、政治を身近に、そして自分事として捉えることを目指しました。
具体的には、名古屋市で高校生議会が開かれたら、①議員にはどんな人を、どのように選び、②市長には何を要望し、③実現に導くためにどんな質問をするかを話し合いました。
現場の様子(中日新聞社の取材があり、本日の朝刊・県内版に載っていました)
ご覧の通り、ぼくも若手市議の一人として参加させて頂きました。
生徒と共に、上記のテーマで話し合いを行なうと、「奨学金に給付型が少ない、拡充してほしい」という意見が複数人からあったため、それを元に議論を重ねました。
彼らは、学費を抑えたいという単純な理由からこの要望を挙げたわけではなく、
・社会(企業等)が大卒の人材を求めているのに、お金がないと進学できない
・お金の有無によって、行ける人と行けない人に分かれてしまう
・奨学金の返済に追われ、学業が本分であるはずなのに、バイト漬けになる
・若者も税金を支払う側になるのだから、高齢者と同様に社会保障を手厚くしてほしい
などの意見を持っていました。
特に、社会が大卒の人材を求めているのに、大卒は義務教育ではない。行ける人と行けない人が生まれ、格差が広がっていくという問題提起は重く、若者の口から出たことに、より強い意味を感じました。
国の舵取りを担う政治家、だけでなく、ぼくら大人一人一人が真剣に向き合わないといけないテーマですよね。当事者の声を聞けて、ぼく自身とても勉強になりました。
継続してブログを読んで下さっている方はお気付きかもしれませんが、この主権者教育の授業は二回目でして。今回もとても良い時間になりました(生徒の皆さんもそう思ってくれていると良いな)
政治や選挙をテーマにした授業は中立性の観点から実施が難しい状況は変わりませんが、継続して取り組まれている先生と、それにGOサインを出した学校、教育委員会に心より敬意と感謝を(ちなみに、授業中には他教科の先生たちも見学に来てくれていて、富田高校の先生たちの熱心さに心を打たれました、すごい!)
そして、受験まっただ中の貴重な時間を割いてくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
今回の授業もメディアの取材が入ったことで広く報れ、愛知県内に「その取り組み、良いね!」って広がっていくと良いですよね。ぼくも、若者と政治を繋ぐ活動をしたいので、もっとこういう取り組みしていきたいです。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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