会派の視察で北海道へ来ました。
⬇半年に一度の行政視察〜前回の九州地方の視察はこちらの記事から〜
愛知県に比べて、5度ほど気温が低く、湿気も少ないために過ごしやすいです。
そんな気候の利と、駅前の再開発で人を呼び込んでいる旭川市が初日の視察先です。
北海道旭川市〜まちづくり「中心市街地活性化計画」〜
・市の課題と対策
旭川市は、郊外に大規模商業施設の開業が相次ぎ、中心商店街の店が閉店。にぎわいが損失し、居住人口の減少も歯止めがかからなくなっていました。(旭山動物園があり、市への来訪者は多いものの、市街地には訪れていなかった)
➡そこで、駅前ビルの再生(商業施設に子育て支援機能、学生向け自習室などを付与)を核に、駅前の通りを常に歩行者天国(買物公園)の状態にして、来客を促す。同時に、子育て世帯・高齢者の定住のために住宅および交通網の整備を行なう大規模事業を実施しました。
結果、観光客数は増加し、一定程度のにぎわいを創出。(特に、食を生かしたマルシェには3日間で80万人を集客)一方で、持続的に居る人を増やすまでには至っておらず、市が抱える少子高齢化の歯止めには課題が残るように感じました。
旭川版CCRC「まちなかプラチナベース」
聞き慣れないと思いますが、にわかに注目を浴びているCCRC。簡単に言うと、高齢者が健康な内に住み、終身その場で生活し続けられる環境のことを指します。
旭川市は、上記の駅前整備(歩きで様々な物が買い揃えられる)に加え、アクセスの良さ、北海道内でも有数の医療集積地(病床数、医師数がトップレベル)の特徴を生かして、高齢者の移住に特に力を入れて取り組んでいました。
都会で現役生活を送り、定年と共に旭川市へ移住。地域の支援に支えられながら、おいしい食や自然、雪などを堪能する…ちょっと憧れますよね。
こちらはまだ始まったばかりですが、今まで打った手を更に進める策に感じました。
稲沢市も、利用者が一番多い国府宮駅前を再開発することで、街のにぎわいを創出し、人口増に繋げようとしています。旭川市の例は参考になる…と思う一方、橋の建設などの大型事業を何千億円とかけて行なっても、子どもの生まれる数は少なく、高齢化率は高いままです。
土地も予算も資源も、旭川市に比べて全然足りない稲沢市の整備で、果たして人口増に繋げられるのか疑問を更に強くしました。。
明日は、留萌市へ行って来ます。