稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

台風21号

台風21号の影響により、市内各地で被害が報告されています。木や看板が倒れ、信号機が曲がり、多くの家で停電が起きました。

 

想像以上に大きな被害です。

みなさんの状況が心配です。

 

幸いなことに、僕は直接的な被害を受けず、停電もしませんでした。台風の被害状況の情報を仕入れつつ、徒歩や車で近くを見回って、倒木や信号機の問題を警察などに報告しています。

 

 

改めて災害の恐ろしさを感じます。

稲沢市では自主避難所を設けましたが、それらの情報を市民全員に行き渡らせたり、刻一刻と変化する災害の状況を僕自身分からなくて動けなかったり、情報共有の仕組みについて課題を感じました。

 

災害が起きた時に現場の情報をいち早く仕入れて、本部で共有し、また現場へ情報発信できるように、整えていかなければ…!

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子どもの自殺が最も多い日「9月1日問題」を考える

日本は先進国の中でも抜きん出て自殺率が高いです。

一時期は一年間に3万人以上の人が自分で自分の命を絶っていました。

そして、その内の300人ほどは、子どもになります。

 

特に夏休み明けの最初の登校日になりやすい9月1日が最も多く、

最近になって「9月1日問題」と呼ばれ、あちこちで自殺予防の啓発がなされています。

(実は9月1日に限らず春休みやゴールデンウィーク等の長期休暇の後は自殺者が多い)

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子どもの自殺の原因は、主に学校が関係しています。

「では学校に行かなければ良い」と周りの人は言うのですが、

当事者はそう思うことができません。

 

ほとんどの子どもは、学校に行くことを自ら選択してきませんでしたし、

学校に行く以外の選択肢を提示されてきませんでした。

ですから、学校に行かない選択肢がまずあることが思い浮かばないし、

学校に行かない時に何をすれば良いか考えるに至りません。

 

加えて、不登校であったことを言い出しにくい事情もあって、

経験者の話を聞いたり、ロールモデルに出会ったりする機会も少ないです。

 

だからこそ、伝わるかどうかは分からないけど、

経験談を通して不登校になっても大丈夫ってことを伝えたいと考えています。

 

 

僕は不登校を経験しましたが、今も元気に生きています。

ですから、一般的に不幸だと思われる不登校を不幸だとは思っていません。

本当に不幸なのは、全ての可能性が失われる死です。

学校にいることが死ぬほどつらいのなら、行かない方が良いと思います。

学校に行かない状態で、自分の成長に繋がりそうなことをたくさんすれば良いです。

 

興味のあることに挑戦して、失敗して、改善して繰り返す。

興味のあることや知らないことを学ぶために勉強する。

人と会い、人と話し、触れ合う。

 

それが出来れば、そこはもう、その子にとっては学校です。

 

今は学校にそれらの資源が集中してしまっていて、

学校に行かなくなった途端に学べるチャンスが減ってしまうのが悔しいですが…

僕はこういう部分をなんとかしたい!と思っています。

 

 

大人も苦しくて毎年何万人もの人が自殺する世界です。

その裏には、何倍、何十倍もの人が生きづらさを感じているのでしょう。

 

子どもにとって、生きるのが決して簡単ではない世の中ですが、

目の前にある苦しさは一生は続きませんし、離れることもできます。

だから今は命を繋いで、たくさんある世界の中で、

自分にとって居心地の良い人や場所との出会いを諦めないでいてほしいです。

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しち おう/志智 央
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学校へ死ぬほど行きたくない君へ

夏休み明けの前後。

一年の中で一番、子どもが自殺をする時期らしい。

学校に行きたくない子にとって、9月1日の朝が来るのはとても恐いことだと思う。

僕もそうだった。

 

もし君が死ぬほど学校に行きたくないのなら、行かないことをオススメする。

行くか、行かないかを決めるのは、実は親ではなくて、君だ。

行かないと親が悲しむからって考える優しい君もいるだろう。

でもね、親は君が死んでしまうことに比べたら、不登校なんて屁でもないよ。

それでも気になるのなら、

言葉にして、伝えてみてよ。きっと伝わるから。

言いたくないなら、

今は言えない。言えるようになったら言うから待っていてって言ってみて。

 

学校に行かなくなったら人生詰んだって思うでしょ。

それただの思い込みだから。大丈夫。なんとかなるよ。

学校へ行かずに生きている人は実はたくさんいる。仲間はいるよ。

 

 

さて、学校に行かなくなったら、何をしようね。

ひとまず体と心を休めても良いだろうし、好きなことをしても良いんじゃない。

僕は本を読んだり、映画を見たり、絵を描いたり、音楽を聞いたりしていたかな。

全部、今の僕に残っているよ。

あとね、勉強もしておいた方が良い。

今は考えられないだろうけど、

いつか学校に行きたいと思った時や働きたい時に、選べる選択肢が増えるよ。

 

子どもの行き交う時間や場所を避けて、出歩くのも良いね。

学校に行かないとマジで体力落ちるし、日の光と運動は人を元気にするからね。

 

もし人と接したいと思えば、同じ趣味の集まりはオススメかな。

市町村等が開く学校以外の教室や、家に来てくれる先生も良いかもしれないね。

稲沢市には適応支援教室や学生が在宅訪問するホームフレンド制度があります)

 

 

最後に。

自信を無くしてしまっているかもしれないけど、

今回はたまたまその学校と生徒が、君に合わなかっただけだ。

必ずどこかに君を必要だと言ってくれる場所があるし、

君のことを良いやつだって思ってくれる人がいる。絶対だ。

 

だから、今は自分を守って、大切にしてほしい。

不登校の大先輩として、いつでも相談乗るよ。

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