稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市の空き家問題。

稲沢市議会議員のしちおうです。

本日のテーマは、空き家問題です。

今回の議会で取り上げたことを主にまとめます。

稲沢市の空き家問題。

全国の空き家の総量は過去最多の約850万戸、建物の割合にすると13.6%に上ります。

稲沢市も住宅の約1割が空き家と言われており、現在635件の空き家を把握しています。

 

把握した空き家のほとんどは、区長さんからの報告です。

稲沢市には他に1,400件ほどの空き家があると推計されているため、数の把握が必須

① 地域から声を吸い上げる(町内会で区長さん以下の役員にも声をかける)

② 特設ページを作り、「稲沢 空き家」で検索した際にヒットするようにする

③ 住民が死去した際に啓発パンフレットを配り、担当課へ繋ぐ

などを提案し、取り組んでいくことになりました。

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また、空き家の調査は、区長さんの報告→目視による一次調査→建築士2名による家屋調査が行なわれているのだけど、空き家の数が多く、作業工程も多いために、調査に時間を使い、一番大切な対策に時間と人手を使えていないことが判明。

(空き家635件の内、44件は倒壊の危険性が高いと判断されたが、ごく限られた所有者にしかアプローチできておらず、年々空き家は増加、調査に追われる負のスパイラル

 

➡調査年度と対策年度を分けて、隔年で空き家に取り組むことを提案しました。

 

 

空き家とか、古民家とか聞くと、素敵なイメージを持つことがあるかもしれないけど、稲沢市にある空き家を実際に調査してみると、とてもそんな風には思えない本気の空き家が多いんですね。

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不動産事業者等との連携や空き家バンクの設立、空き家および跡地の利活用、地域との連携などで利活用できると一番良いけれど、まずは空き家を発生させない予防の観点で押し進めないと、空き家の生まれるペースに対策が追い付かないと危機感を募らせています…

■「特定空き家」と法的措置

危険な空き家を「特定空き家」と指定しすると、法律に基づいてさまざまなアクションを起こせる。最悪、「代執行」と言って、市役所が代わりに建物を取り除き、必要経費を所有者から徴収できるが、

道のりが長く、なおかつ所有者から必要経費を徴収できないと、税金で補填するかたちになるため、そこまでいく前に解決する、できれば空き家を未然防止することが重要。

 

これらの議論を、稲沢市が策定した「空き家等対策計画」に基づいて行なったのですが、この書類を読み込んで気付いたのは、目標値の記載がないことでした。

いつまでに、空き家を何件、どのように解決するかの記載がないんですよね。。

 

このままだと計画終了の2027年を迎えた時に、この計画が良かったのか、悪かったのか判断ができないので、目標数値を定めるよう交渉。策定する運びとなりました。

 

空き家はこれから増加の一途を辿るので、このテーマも継続して見ていきたいと思っています。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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