稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

【パブリックコメント】稲沢市立保育園の統廃合+民営化

稲沢市議会議員のしちおうです。

稲沢市役所から、公立保育園を統廃合し、民営化する計画案が出されました。

子育て真っ最中のぼくにとって、気になる話。

というか、通わせようと思っている園が対象になっているので、当事者中の当事者。

市も広く市民の意見を聞こうと、パブリックコメント(意見公募)を行なっているのですが、資料が75ページもあって読むのが大変なので…間に入って解説します。

 

統廃合対象の園

まず、統廃合の対象として挙がっている保育園は、明治地区祖父江地区8園

・明治地区

 片原一色保育園と国分保育園

・祖父江地区

 祖父江保育園と山崎保育園、牧川保育園と長岡保育園、

 領内保育園と丸甲保育園

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背景

なぜ、(市民からすると急に)保育園の統合の話が出てきたのでしょう?

実は、2013年に保育園の統廃合について論じられた稲沢市の提言書(これからの公共施設のあり方に関する報告書)があり、そこに「今後、公立保育園は、統廃合を検討するとともに民営化も選択肢とする。見直し後の公立保育園は10園に削減する」と記載。

この計画に則って市の専門機関で協議が行なわれ、2021年のいま、具体的な計画案が作られました。

 

課題

では、公立保育園を減らさなければならない理由は何なのでしょうか?

① 子どもが減った

稲沢市の公立保育園は18園、私立保育園は17園(認定こども園など含む)ありますが、統廃合の対象となった8園の内いくつかは、入所率が30%台と低迷しています。

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上図のように公立保育園の入所率は、全体として微増していますが、

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一部の保育園では、4割を切っています。

このままでは「3歳児以上は社会性などを育むため、ある程度の集団保育が望ましい」という市の保育方針から外れてしまう。そして、該当園の入所率は今後さらに低下する見通しがあることから、統廃合の話が出ているということです。

<市が望ましい集団の規模と考えている基準>

3歳児:16人以上 4歳児:21人以上 5歳児:21人以上

・今後5年間の地区別・年齢階層別保育需要

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②  施設の老朽化

稲沢市の保育園の半数以上は、築40〜50年経過。

すべてを建て替えるとたくさんのお金が必要となることも、統廃合の理由の一つとされています。

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一部は借地でもある。

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統廃合の具体案

以上のことなどを踏まえて、計画案では明治地区の2園を1つに集約。

・片原一色保育園と国分保育園を集約化

祖父江地区の6園を3園に集約。

・祖父江保育園と山崎保育園を集約化、牧川保育園と長岡保育園を集約化、領内保育園と丸甲保育園を集約化

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※再掲

また、計画案では、集約化する4園の建設と運営は民間に任せるとされています。

つまり、公立保育園ではなくなり、私立保育園になります(民間事業者が手を挙げることが前提ではありますが)

 

メリットとデメリット

以上が計画案の概要になります。

 ▶実際の計画案はこちら。

 

最後に、ぼくの私見も入りますが、統廃合・民営化のメリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット

・市の支出を抑えられる

園を4つ廃止することで、建築費、維持費、借地料を減らせる。

また、民営化できれば、立て替えの費用と運営費も抑えられる(私立は公立と比較して建設費や運営費などに充てられる国の補助金を多く得られる…ただ、その原資も税金なので、出どころが違うだけとも言えるけれど)

・保育の資源を集約化できる

廃止された4園の保育士を残りの園に割り振れるため、1園当たりの人手が増す。

・集団保育を実施できる

統廃合によって、入所率が向上。集団保育を行なえる。

・特色のある保育が行なえる可能性が生まれる

民営化により、公立ではできない保育ができる可能性がある(公立よりも私立が秀でているわけではないため、あくまで可能性と記載)

 

デメリット

・利便性

統廃合によって最寄の園が遠ざかるため、私立よりも公立保育園への入園を希望する場合、最寄にないケースも出てくる。園が近くにないことで、該当地区の子育て世代の転入減、転出増に繋がる可能性も。

・小学校との連携

祖父江地区の保育園は小学校と併設されているため、園と学校、それぞれの保護者が連携している。この地域の特色が失われる可能性も(子ども同士の交流や小学校スクールガードによる園の散歩見守り、プールなどの施設の貸し借りなど)

・障害のある子への対応

障害の程度によっては、私立保育園での受け入れを断られるケースがあります。公立保育園がその受け皿となっているため、民営化によって対応できなくなることが懸念されます。

・その他

民営化した場合、法的な指導監督等の権限以外で市が関与することはなくなるため、参入した事業者の経営不振、撤退する場合の対処などに不安が残る。

 

(他にも、「こんなメリット・デメリットもあるのでは?」という意見があれば、教えて頂けると助かります)

 

パブリックコメントしてみよう。

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。

よくぞここまで…そんなあなたの気持ちをパブリックコメントの投稿に繋げて下さい。

募集期間は2月2日まで。ですが、思い立ったが吉日。いま、その足で、いきましょう。

「私の意見なんて…」という方が多いと思うけれど、そんなことはないです。どんな意見も、ぜんぶ大切な意見です。一言二言だけでも構わないので、ぜひ!

▶稲沢市立保育園再編計画(個別施設計画)のパブリックコメントを募集します/稲沢市子育て

 

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【パブリックコメント】稲沢市の学校給食のこれから

稲沢市議会議員のしちおうです。

いま、稲沢市学校給食のこれからを決める指針づくりが行なわれています。

主な議題は、二つ。①給食施設の大半が昔の衛生管理基準に従って建てられているため、新基準に合致する施設に集約化を図りたい。②給食費の徴収方法を見直したい、です。

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(図、右下の課題2と3ですね)

まず、②の給食費は、徴収を教員が担っているため、多忙化に繋がっています。そのため、公会計と言って、市役所が徴収を担うスタイルに転換したいのだけど、どう?という話です。

 

そして、①が主題なのですが、

稲沢市の給食は現在、各学校に調理施設がある単独校18校(小学校11、中学校7)、

拠点から各学校へ配送する共同調理場方式を採用しているのが23校あります。

 

この共同調理場方式には、⑴センター方式と⑵親子方式というものがあり、

⑴センター方式

給食センターで,複数の学校を対象に調理し,専用の車で各学校に配送する方式。

祖父江町にある学校給食センターが、祖父江町内の6小学校、1中学校、祖父江町内保育園6園と平和町内保育園3園の給食を作り、そこから配送している。

 

⑵親子方式

学校の調理施設内で、その学校と複数の学校を対象に調理し,専用の車で各学校に配送する方式。

・稲沢東部学校給食調理場【親】稲沢東小学校→【子】稲沢西、下津小学校に配送、

平和町学校給食調理場 【親】平和中学校→【子】平和町内3小学校に配送

という形があります。

 

これを将来的にはすべて共同調理場方式に変えていく、そのためにまず空白地区に新規給食センターを建設し、最終的には4つの給食施設から各校へ配送する形にしたいのだけど、どう?ということですね。

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というのを、稲沢市パブリックコメント(意見公募)で市民に問いかけているのだけど、資料が64ページと大ボリュームなので、ざっくりと要約してみました。

 

実は、担当課から会派(議会内の議員グループ)へ説明があった時に「大事な計画なので市民に意見を下さいって呼びかけているのに、資料が64ページって…しかも、何を聞きたいのかが最後まで読まないと分からないなんて…」とブツブツ文句を言っていたら、4ページの概要版を作ってくれました。

http://www.city.inazawa.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/391/gaiyou.pdf

ここまでやってくれる課はほとんど無くて、ぼくはこの動きをとても評価していますし、もっと拡げていきたいので、たくさんの意見に繋がるようにブログでも紹介しました。

 

パブリックコメントは今週の金曜日(1/18)まで募集しているので、興味関心を持って下さった方は一言意見を寄せて頂けるととても嬉しいです。

▶稲沢市給食基本計画(案)パブリックコメント募集|稲沢市公式ウェブサイト

 

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稲沢市の若者の投票率

稲沢市議会議員のしちおうです。

稲沢市で選挙が行なわれると、その後しばらくして選挙の詳細な記録が発表されます。

たとえば、4カ所ある期日前投票所の投票状況(稲沢市役所に期日前投票に訪れた人は◯人、その内9時〜10時に◯人、月曜日よりも火曜日の人手が多かったなど)や期日前・不在者投票の理由(投票日が仕事のために期日前・不在者投票を利用した人が◯人、旅行のために利用した人が◯人など)などが分かります。

 

非常にマニアックな記録ですが、ぼくはこれを見て選挙の分析をするのが結構好きです。

 

で、2020年11月に行なわれた市長選挙・市議会議員補欠選挙の記録が出ました。

中でも気になったのが「年齢別投票状況」です。稲沢市では毎回、大塚投票区で年代ごとの投票率を集計しているのですが、20代の投票率がとんでもなく低い。

全体の投票率が過去最低の33.87%の中、20〜24歳の投票率は20.21%、25〜29歳の投票率はなんと16.41%でした。

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これからの社会を作る、主役となる世代の投票率がこれだけ低い…というのはとても寂しいことだし、彼らに届けられていないって責任をめちゃくちゃ感じます。。

初めての選挙+主権者教育が始まっている18、19歳は、31.08%と健闘していることから、各年代に応じて啓発の仕方を変えなければいけないということと、20代から始める主権者教育の必要性を改めて感じました。

こうした記録を見るたびに、議員としてもっと頑張らなきゃって思うなぁ。

みなさんの年代の投票率はどうでしたか?

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