稲沢市議のしちおうですが、今日は国の話題を。
2004〜2009年に日本の自衛隊がイラクに派遣されました。
非戦闘地域とは言えないような過酷な状況下で活動していたと言われ、
当時の様子を綴った「日報」を確認しようと情報公開請求がなされました。
しかし、肝心の日報が見付かりません。
ところがどっこい!
最近、無いと言われていた日報が見付かりました。10,000ページ超えのボリュームで。
しかも、自衛隊の幹部はそれに早い段階で気付いていたのに隠していたようです。
まず、僕ら議員が仕事をする時に、事実に基づく情報は生命線です。
行政が機能しているかチェックする際に情報が無い、あるいは隠されてしまうと、
憶測でしか話ができず仕事を全うできません。
行政は、なにが正しくて、なにが間違っているか、そしてこれからどうすれば良いか?
第三者の目でチェックされることなく突っ走ることになります。
議会の意味が無くなります。それだけ情報の保全と公開って大切なのです。
たとえば、市が1億円払って、A社に仕事を委託したとします。
その仕事内容の記録がなかったとしたら、
A社の仕事の善し悪し、値段の妥当性を議論できませんよね。
それが、普通に、国の中枢で起きています。
しかも、今回判明したイラクへの派遣だけでなく、南スーダンへの派遣の際にも似たような日報の隠蔽問題が起きていて、自衛隊の情報管理のずさんさ、および財務省の文書改竄と合わせて国の情報の取り扱い方の信頼性が根底から揺らいでいます。。
今の政権に対して賛否両論あると思いますが、
公文書の保全と公開は絶対に譲ってはいけないことだと思います。
ちょっと難しい話題ですけど、敏感でありたいですし、
僕は、国だけでなく、市の情報の取り扱い方についても注意を払いたいと思います。
・文民統制(政治統制・シビリアンコントロール)
ちなみに、自衛隊の日報問題は自衛隊の幹部は把握していながら、トップである防衛相には伝えていませんでした。自衛隊は武器を持っており、軍事クーデターを防ぐために隊のトップは文民(軍人ではない人=日本では自衛隊員でない人)を置いています。今回この統制が崩壊していることも判明し、この国は一体どうなっているのか懸念は広がるばかり…
しち おう/志智 央
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