おそらく、大部分の方にとっては興味のない、あるいは知らないことだと思うが、「ポケモンGO」が世間で再燃している。以前ほどの騒ぎではもちろんないが、ポケモンの第2作目のキャラクターが新たに登場したことで、少しプレイヤー人口が戻ってきている。
(ポケモン界のアイドル ピカチュウ)
ポケモンGOが拡張した世界
せっかくなので、ポケモンGOについて振り返ってみる。昨年夏頃より日本に導入され、社会現象を巻き起こしたポケモンGO。
様々な事件もあったが、“家でやる”ことが多かったゲームを、“外でやるゲーム”に変えたこと、そして、現実世界の中に仮想空間を持ち込む(AR:拡張現実)を広めたことは大きな変革だったと思う。
また、世界各地の、老若男女が、同時に参加したことは過去に類を見ない。
ある二人の高齢者の生き方
ここからが本題なのだけど、そんなポケモンGOを特集したドキュメンタリー番組を見た。二人の高齢者が出演していて、片方をAさん、もう片方をBさんとする。
Aさんは、ポケモンをやる人たちを遠目に見て、「下らない。人と関わるのも面倒。一人で良い」と言う。
一方のBさんは、「とりあえずポケモンを自分も始めてみた。よく分からないけど、そんな時は先生(公園にいる若者)に聞くと教えてくれる」と話す。横には奥さんと犬がいて、奥さんはその様子をただ見ている。
Aさんはどこか寂しげに映る。でもそれは、私の「一人でいるより、誰かといた方がおもしろい」という価値観(色眼鏡)で見た景色で、彼が「一人でいることと、みんながやることを遠ざける」のを良しとするのならば、それはそれで良いのだろう。
ただ、私は高齢になっても、新しいこと(スマホとポケGO)をしながら、歳の離れた人に教えを乞う(交流する)Bさんを「なんかイイな。こんなお年寄りになりたい」と思った。
今の延長線上にある将来
Bさんは、高齢になってそんな性格になったのだろうか?
推測でしかないけど、たぶん違う。きっと、彼は若い時からそんな風だったのではないのかな。未来をデザインするのは、今の自分でしかなくて、今の延長線上にあるのが将来なのだと思う。
私は人と同じであることを避ける、と言うか、ブームに乗るのを嫌がる節がある。でも、やってみると意外とハマるという一番めんどくさい性質なので、将来が心配だ。頑固親父へまっしぐらな気がしていて、自分で自分が恐ろしい。
「興味があるならとりあえずやってみる」、「何か言う前にまず自分で体験する」を大事にして、なんとか良い雰囲気のおじいちゃんになりたいと思った。
いろんな人と、いろんな生き方がある。
(ちなみに、最近議会とは関係ない話題ばかり書いていますが、絶賛原稿作り中です…)
しち おう/志智 央
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