稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

川崎市で起きた凄惨な事件から。

稲沢市議会のしちおうです。

昨日、小学校の先生や保護者の方などと話す機会がありました。

話になったのは、川崎市で起きた児童らの殺傷事件で。

5月28日、川崎市の路上で11歳の女児と39歳の男性が刺されて死亡、児童16人と女性が重軽傷を負った。容疑者の50代男性は犯行後に自殺。

 

稲沢市では、登下校の安全を高めるために、地域の大人が登下校を見守る「スクールガード」、低学年の児童だけで下校することを避ける「全学年一斉下校・プラスワン」を行なっています。

それだけでは足りないと、一部の地域で防災無線を流し、子どもの見守りを強化するなどの取り組みを始めました。しかし、これらの策も、今回の事件のように、明確な殺意を持って向かってくる大人を前にして防げるかどうか… 

 

凄惨な事件を前に無力感が漂いますが、子どもの命を守るために最善を尽くすことが必要です。

少なくとも、子どもの登下校時、行き帰りに1名以上の大人が付くこと。そのためには、スクールガードの数を増やすことが必要で、スクールガードを増やすためにはさらなる周知徹底を図るだけでなく、誰もが参加しやすい仕組みづくり(単発での参加や、通学路ごとに足りない人数、足りない日時を見える化するなど)が必要です。

 

 

もう一つ考えたいのは、「犯人は、なぜ、このような凶行に及んだのか」で。

犯人がこの世にいない以上、犯行動機含めて、真実はもう分かりません(生きていたとしても、それは難しいことかもしれませんが)表面的な姿は、これから報道を通して見えてくるのかもしれませんが、実像は掴めない。

ただ、もしその引き金の一つに、社会的に排除されたことがあるとするならば、考えなければならないことは、通学時の安全だけではないはずです。

実像が掴めないからこそ、さまざまな要因を考えた上で、次の被害(明るみに出ないところで起きている、同根の犯行も含めて)を防ぐための礎になると良いのですが…

 

でないと、とても、浮かばれない。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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稲沢市の制服リユース。※加筆修正

【お問い合わせを頂き、5月16日に加筆修正】

 

稲沢市議会のしちおうです。

6月16日に、中学校の制服の譲渡会があります。

以前に中学校の入学にかかる費用が高額であること、保護者の経済的な負担が大きいことの相談を受けて、市内の業者の価格調査や市外との比較を行ない、結果を2018年3月議会で取り上げました。

 

制服などで8万円。自転車を加えて15万円。部活の用具まで含めると、20万円近い費用がかかることもあります。そのうち、制服だけでも、リユースによって負担が減ると良いですよね。

文科省の調査によると、男子の場合、入学時と比べて卒業時は身長が15cm、体重は15kg増えます(ぼくもそれくらい身長が伸びたし、まだ伸びると信じている)

入学時は新品を買う家庭が多いと思いますが、成長してサイズが変わったり、卒業前に破けたりした時に、買い直しをリユースによって賄える選択肢があると良いと考えているます。

 

ぼくは、このリユースを推進していて、議会で取り上げて以降、柔道着などを寄付してくれる方が現れて、教育委員会・学校への橋渡しも行なわせてもらいました。

(柔道着のリユースは、教育委員会・各中学校で実施。今回紹介する制服のリユースとは窓口が違うので、譲渡される方は教育委員会へお問い合わせ下さい)

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6月16日の譲渡会の主催は社会福祉協議会で、中学校の冬服・夏服で行なわれます。

2017年は38人の方が利用されていました。

稲沢市内在学の中学生が見える方は是非利用して下さいね。

 

日時:6月16日(日)10時〜
申込:5月8日〜24日に受付 TEL 0587-23-6713
場所:社会福祉会館(西町3丁目10番24号)
費用:冬服500円 夏服200円
※学生服の回収状況により、希望に沿えない場合もあり

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児童虐待に対する、しちおうのスタンス。

稲沢市議のしちおうです。

先日、児童虐待に関する投稿をSNSでもしたところ、

多くの方から反応を頂きました。ありがとうございます。

 

頂いた意見を読み、返答していく中で、

自分自身の児童虐待に対するスタンスを考えていました。

ちょっと整理して記します。

 

 

まず、僕が児童虐待について取り組むキッカケになったのは、

昨年に東京都目黒区で起きた虐待死です。

 

あの報道を見た時、とても悲しかったです。

しかし、同時に、この報道はきっとすぐに世間から忘れ去られて、

人々の耳目を集めるニュースとして消費されていくのだろうと思いました。

そして、またどこかで同様の事件が起きて、

その度に騒ぎ、悲しみ、忘れてしまうのを繰り返すだろうとも。

 

だからこそ、僕は忘れないでいよう。

自分のできる範囲のことから始めようと思いました。

 

 

また、僕は児童虐待を絶対に良しとしませんが、

加害した保護者を責めるのも良しとしません。少なくとも僕は責めたくない。

 

…いや、正確に言うと、

虐待死などの深刻なケースや、虐待の様子を撮影するなどの悪質なケースには、

毎回、憤慨して、悪態をついています。とても憂鬱な気分になります。

 

でも、「保護者失格だ、理解できない」と責め立てるだけにはなりたくないのです。

悪者を見付けて、叩いて、スッキリしても次の被害は防げないからです。

 

虐待の被害状況を調べていくと、0歳から就学前までの子どもに多いのを知りました。

その背景には、育児の大変さと、子どもと過ごす時間の長さが関係しています。

みんないっぱいいっぱいなのです。

 

また、初産で不安や強いストレスを抱えていた、

あるいは一人親、近くに親族がいなくて孤立していたなどの条件によって、

虐待に陥りやすい心や体の状態になっていたのかもしれません。

 

もちろん、 それで虐待が許容されることは絶対にありませんが。

 

つまり、僕らが考えなければならないのは、子どもの安全と、

子どもを取り巻く一番の環境因子である保護者のサポートなのだと思います。

  

そして、この考えの背景にあるのは、僕が子育てに自信が無いからです。

僕に子どもはいないけど、想像の上でも理想的な子育てをする自信が無い。

 

泣き声に耳を塞ぎたくなる時や、言葉遣いや行動に腹を立てることなんて、

きっとたくさんあると思う。

 

だから、上から目線で「虐待はいけないよ」なんて言えない。

「虐待が起きた」ことから逆算して、子どもと保護者にはどんなサポートが必要か、

どのタイミングで関われば良いのかを考えていきたいと思っています。

 

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