稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

6月議会 登壇:「検討する」は「しない」ってこと?

三回目の一般質問を終えました!

おかげ様で、今までで一番、落ち着いて質問できました(^^)

 

突然ですが、何かを提案した時に「検討する」と言われると、「あ…やってくれるんだ」と思いませんか?議会答弁で、行政が「それイイね!やるわ!」と言うことは少なく、「検討する」と言われることが多いです。この検討するがくせ者で、何年も進展ナシの“検討止まり”となることも多くあります…。今までもそれに泣かされてきたわけですが、今回はテーマ“18歳選挙権”の中で何件か前向きな回答が得られました。

 

18歳選挙権とは

公職選挙法が改正され、6月から新たに18歳、19歳での投票が可能となりました。しかし、当市でも約30%と若者の投票率は低く、年々低下しています。このままでは、新たに加わる有権者も、最初の一回は話題により参加しても、続かない可能性が高い。

これを市の課題と考え、若者の投票率向上に向けて工夫をしながら、投票に行く意識を育てる主権者教育を行なっていくことを提案しました。

 

まず、市がどんな啓発を行なっているのか聞いてみましょう。

 

稲沢市の選挙PR

選挙管理委員会と明るい選挙推進協議会が強力なタッグを組み、大型商業施設や駅でチラシを配り、ポスターや看板を設置し、飛行機や公用車から放送を流し、ケーブルテレビでも流してるぜ。どや!(分かりやすいように、言葉を砕いています。実際はこんなノリではありません)

私は駅等でチラシを受け取ったこともないですし、仮に受け取って「選挙マジ大事」と言われても「じゃあ、行くか」とはなりません。そうなる人は元々“選挙に対する意識が高い人”です。我々が考えなければならないターゲットは、“投票意欲が低い方”です。

 

しかし、投票に行かない→一部の世代や意見のみが反映された政治家が当選→市政の停滞→市民の不利益→投票意欲の低下、の悪循環を断ち切るためには、丁寧に原因を分析して、改善策を練らねばなりません。変わらなければ、同じ結果しか得ることはできないのです。

では、改善策を考えていきましょう。

 

新たなアプローチ

⒈若者の感覚に寄り添えるよう協議会に若者を混ぜる、あるいは若者のプロジェクトチームを作る

⒉投票済み証書の持参で、美術館やプール、ジムの割引

投票率◯%を目指す!と具体的な目標を立てる

⒋選挙の事務作業に高校生を起用

⒌HP上の選挙公報を選挙後も継続掲載

⒍学校の役員選挙で実物の投票箱を用いる

⒎小中学校の社会見学で議場を訪れる

期日前投票所の増設

 

それに対する、行政の回答は…

1〜3は×、4は調査する、5は◯、6〜7も◯(6は貸し出しOKとなり教育委員会が学校へ伝える、7は見学候補の一つとして今後紹介)、8は△でした。

 

「全然ダメだったね」と思われるかもしれませんが、今まで明確な◯を貰えなかったので、私の中では少しの前進を感じました。

 

期日前投票

特に、今回の目玉にしていた投票所の増設(特に投票率の低い世代が利用する商業施設や駅への設置)は、7月の参院選挙では未実施ながら、今後の地方選挙で設置できないか検証して頂けることとなりました。

ただ、相応のコストがかかるため、①事務従事者に職務代理者を兼任させる、②期日前投票所を効果的な日や時間帯のみに限定する、③二重投票の防止策を専用ネットワーク整備ではなく、携帯電話で遠隔にある投票人名簿を確認する方法に変える、コスト削減案も合わせて提案しました。

 

 

長くて難しい文章に、最後まで目を通して下さってありがとうございます。

こんな風に、市の課題を抽出・整理し、解決案を提示して、より良い姿を目指しています。今回の検討、調査項目が早く形になると良いな。

その他の質問項目も含め、閉会後にチラシを作りますね。一般質問は明日、明後日も9時半より開始されますので、興味がある方は市役所本庁3階へいらして下さい!

発言通告-誰が、いつ、何を話すか-

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