稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市で視覚障害者の方への歩行訓練が始まりました

稲沢市は、平成29年から視覚障害者の方に対しての歩行訓練を始めました。

専門家(視覚障害リハビリテーションワーカー)を派遣して、白杖による歩行訓練等の日常生活動作訓練を実施。対象者の自立歩行を促し、生活の質の向上を図っています。 

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日常生活で、常に誰かの手助けを必要とする状態から、

一人で、いつでも、安全に外出できることはとても大きな一歩になります。

 

さらには、地域参加や就労のチャンスも見えてくるかもしれません。

 

視覚障害者の方が駅のプラットフォームから転落する事故も社会問題化していますし、

安全に、安心して、生活できるようにソフト面の整備も進むと良いですよね。

 

ちなみに、稲沢市のこの制度は尾張地方では初めての取り組みになります。

まだ独歩に至るまでの成果は出ていませんが、僕はこのような人の生活が豊かになる施策を応援しているので、これからの展開に超期待しています。

 

 

視覚に限らず、中途障害者の方の外出支援がもっと進むと良いですし、

障害があっても生活し続けられるよう施策の充実に努めていきます。

 

 

・おまけ

稲沢市で福祉に携わる人が集まる・福祉まつりが先日行なわれ、

視覚に障害のある知人が音声補助付きのパソコンで文字入力の実演をしてくれました。

たとえば、「志智」だと「こころざしの志、ちえの智」のように、

音でどんな文字がパソコン上に書かれているか教えてくれます。

 

そして、この機械以上に驚いたのは、

周りが騒がしくてパソコンの音声が(僕は)聞き取りづらかったのですが、実演をしてくれた視覚障害者の方はしっかりと聞こえていたことです。視力を補うように、聴覚が鋭いんですね。すごかったー。

 

さまざまな背景を持つ人と実際に接しながら、

できること、できないことを学びながらこれからの施策に生かしていきたいです。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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名古屋大学 減災館で学んできた

今日は新人議員(津田議員、服部議員、と僕)で集まって、

名古屋大学の「減災連携研究センター」へ勉強しに行きました。

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名古屋大学のキャンパス内にある当センター、近くを行き交う若人たちが眩しいです。

当センターは「見て、触って、減災を学ぶ」をコンセプトにしていて、

さまざまな体験型の展示物がありました。一部を紹介しますね。

 

まずは、(見にくいけど)現在の稲沢市の地図と過去の地図との比較。

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ディスプレイの左右に、新旧の地図が。

さらに、旧地図は明治→大正→昭和のように、年代毎にも見ることができ、

どのようにして街が出来上がってきたのか、そしてどんな土地なのか(元々は沼地であったため、地震による液状化の恐れがあるなど)を見ることができます。

 

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次に、液状化現象の原理が分かる模型。

液状化する土地とそうでない土地との比較ができますが、土地の性質によって揺れに対する強度が全然違いました(稲沢市では液状化が懸念されている)

 

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こちらは、地震の揺れを体験できる車。

東日本大震災の揺れを体験しましたが、誇張抜きでその場に立っていられない状態。

会話すらままならないほどの揺れで、

机の下に隠れるどころか、机自体がどこかへ飛んで行ってしまうような強さでした。

体験は1分間のみでしたが、実際の地震では7分間も揺れたとのこと…

正直、シュミレーションとは分かっていても怖かったです。

 

 

他にも、災害時に備えておいた方が良いグッズとして、

■災害時に命を守る

・ホイッスル(自分の居場所を知らせる)

・ポケットライト

・お菓子

・救急用品

 

■家族と連絡を取る

・携帯電話と充電器(乾電池式が良い)

・連絡先メモ

・身分証明書

・筆記用具

・10円玉(災害時でも公衆電話は繋がりやすい)

 

■避難する 

・携帯食料と水

・現金

・ラジオ

・薬

・マスク

・雨具

・ポリ袋

・ハンカチ

・地図

・使い捨てカイロ

・履き慣れた靴

 

以上のものが挙げられていました。

みなさんのお家にはこれらの物品がありますか?

 

 

今回紹介したのはセンターの一部の展示ですが、

実際に体験を通じて学ぶと、防災に対する意識も上がりますね。

周りの人を助けられるように、公助のあり方、そして自分自身の身を守ること、

これからも取り組んでいこうと思います。

 

■おまけ

実は当センターにもKYB社製の免震ダンパーが使われており、実物を見せてもらいました。おそらく、今後、交換することになっても、作業には時間がかかるでしょう。災害はいつ起きるか分からないので、できる限り早くに対処して頂きたいと思います。

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稲沢市でも!?KYBデータ改ざん問題

油圧機器メーカーKYBによる免震・制御装置のデータ改ざん問題※で、不正の可能性があり調査が必要な製品が全国各地のさまざまな施設で使われていることが明らかになりました。

 

※KYBデータ改ざん問題:KYBと子会社が、建物の揺れを少なくする装置(オイルダンパー)の検査データを基準値内に収まるよう不正に改ざんしていた。

 

オリンピック施設や自治体庁舎にも使われている可能性があると言われていましたが、

稲沢市でも市民病院にKYBのオイルダンパーが32本使われていることが分かりました。

 

KYBは改ざん幅の大きい製品でも「震度6強から7程度の地震に耐えられる。人命に損傷は及ばない」と説明していますが、場所が場所だけに、やはり心配です。

 

KYBに限らず、さまざまな業種と業界でデータの改ざんが起きています。

相次ぐ不正を信じられない気持ちで見ていますが…

「バレなければ良い」という価値観が蔓延した先には大きな危機が待っています。

続く不正にも慣れず、倫理観を失わずに、教訓として生かしていきたいですね。

 

市民の皆様には不安を増す報告となってしまいましたが、

稲沢市民病院内にあるオイルダンパーの内、データが改ざんされた製品がどの程度含まれているかは現在調査中です。詳細が分かり次第、追って説明します。

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