稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

稲沢市の子ども食堂スタート。

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 稲沢市で、おそらく初めての子ども食堂が開催されました。

 【過去記事−子ども食堂調査 第一弾・春日井市−】

 【過去記事−第二弾・大府市−】

 

 主催は、稲沢市で学校給食員として働く方々で、稲沢市社会福祉協議会を借りて実施。季節の野菜を使ったカレーライスと、フルーツポンチが振る舞われました。

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(ご飯を待っている間は、飛行機を作って遊ぶ)

 

 参加者は、子ども3名、大人8名ほど。ターゲットとなる困窮世帯の参加は見られませんでしたが、これから周知が進めば、状況は変わってくると思います。今は「子どもたちに腹一杯のご飯を食べさせたい!」と、行動を起こしたことに価値があります。

(いつだって何かを始めたり、ゼロから何かを生み出すことは大変)

 集客は、どの子ども食堂も苦労していることなので、少しでも助けとなれるように、私は情報の拡散をしていきたいと思います! 

 

子どもの貧困の今。

 子どもの貧困率は、2015年の調査により全国13.9%。2012年の調査では、16.3%と実に6人に1人が貧困に陥っていると指摘されています(愛知県は、全国平均より大幅に低い5.9%)

 また、「低所得層の子どもは、そうでない子に比べて、成長に欠かせない栄養素(タンパク質や鉄など)の摂取量が少ない」など栄養面の格差も指摘。その差は、主に給食のない週末に生まれ、「食事代わりにアイス一本を食べるケース」もあるなど、栄養摂取が給食頼みとなっている現実があります。

  これは夏休みなどの長期休暇でより深刻化します。今回、稲沢子ども食堂が夏休みに開催されたのにも上記の理由があります。

 

 

 今回の開催にあたり、食料品の支援など方々から助けがあったとのこと。大人の支援を繋げて、次回の開催やそれ以外の日での支援に繋げていきたいですね。

 

■稲沢子ども食堂の次回開催予定日

平成29年12月27日(水) 11時30分〜

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しち おう/志智 央
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1,000円以内で過ごせる 名古屋のコワーキングスペース。

 名古屋駅近くのコワーキングスペースが便利と聞いて、用事の合間に寄って事務仕事をしてきました。

コワーキングスペースとは?

在宅勤務者や、フリーランス、出張者などが集まり、仕事ができる場。そのための環境整備がなされている(Wi-Fiなどのネット接続可、電源がとれる、貸しパソコン・プリンターがあるなど)また、スペースを利用して勉強会・イベントを開くなど、参加者同士が交流を図ることもできる。

 

ベースキャンプ名古屋。

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 最近、名古屋でもこのような場所が増えてきました。私が行ったのは名古屋駅から徒歩10分圏内の「ベースキャンプ名古屋」1ドリンク付きで、ショートタイム:2時間 600円。ロングタイム:10〜18時、15〜21時 1,000円、1日10〜21時 1,600円でした。

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ベースキャンプ名古屋 - コワーキングスペース

 

 最近、ノートパソコンやタブレット端末などを用いて、通常のオフィス以外で仕事をする人が増えてきました。このような働き方を「ノマドワーク」と言い、彼らのような人を「ノマドワーカー」と呼ぶそうです。スタバでこれ見よがしにMacを広げる人とかが代表例ですね。

 コワーキングスペースは、喫茶店と比べると落ち着いていて、仕事に集中しやすい印象を受けます。また、IT系のオフィスのようなオシャレ感があるので、「できる男」になった気分になり、作業もはかどる(気がします)

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 用事の合間や出張先などで大活躍しそうですね(バランスボールがそれっぽい!)

 

 

 今後、こういった働き方の受け皿は増えていきます。残念ながら愛知県では名古屋以外にコワーキングスペースは少ないですが、自治体によっては図書館が機能の代わりをしているところもあります(私の住む稲沢市では、Wi-Fi環境や飲食が可能な図書館はなし。何度か要望をしているのですが、実現には至らず…)

 若者の需用はあるし、勉強会やイベントを通してさまざまな世代が交流できる場にもなります。また、コワーキングスペースの利用を通して、図書館の本の利用も促す「若者の活字離れ予防」にも繋がると考えています。

 図書館には既にネット環境が整っている以上、予算をかけずに出来ますし、検討の余地はあると思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?

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学ぶためではなく、働くために大学へ行く現実。

持続可能な地域を作るヒトを育てる「政策塾」の第2回講座に参加しました。

shichioh.hatenablog.com

 

大学に通う意味。

今回のテーマは、“人口減少社会における、子育て支援と学校教育”でした。

講義のディスカッションの中で、県外から愛知へ学びに来ている大学院生が学歴と就職との関係性について話してくれました。要約すると、「生まれた地域では、学歴が大事な要素として存在していた。【いい職場】に勤めるには大学へ行くことが必須で、地元の働き口が少ないために、【自分の将来の選択肢を増やす】ために進学が必要だった」

 

「大学に行ってほしい、という親の希望もあって入学するけど、進学の意志が弱い人は辞めていってしまう。【学ぶためではなく、働くために大学に通うこと】に疑問を感じている」と話していました。

 

 

大学が、いわば就職のためのライセンスになっている。大学生の素直な気持ちが表れていますし、同じ思いの人は多いと感じます。

かく言う私も、「大学に行く意味は何なのか?」を長いこと考えてきました。そして辿り着いた原因の一つは、日本の学歴社会でした。

 

「いい人生」から逆算する成功の方程式。
「いい人生」のためには、「いい職場」に入ることが必要で、そのためには「いい大学」を出なければならない。こんな方程式を、人は生まれてから22年かけて解いている気がします。
 
 
昔はそうだったのかもしれない。でも、有名企業の業績が傾く、そんな先の見えない時代の中で、この方程式通りにコトは進みません。それに、「いい人生」は人それぞれに存在しているため、「いい職場」に入っても満たされない人は当然います(残念ながら、このことに気付くのは、受験あるいは就職を終え一息ついてからですが…)
 
学歴社会からの転換。
学歴が、その人の能力の「一部」を表すのは否定しません。有名大学を出ている人で、頭の回転が早い人をたくさん知っています。ただ、有名大学を出ずとも、能力を持っている、あるいは幸せな人がたくさんいることも私たちは知っているのです。
 
 
社会は一面的ではありません。
そして、そんな簡単に正解なんて導き出せやしません。
 
 
「学ぶことの意味」や「働くことの意味」の根底にあるのは、「生きる意味」そのものだと思います。私たちは、いい会社が大企業だけを表しているのか、安定とは何なのか、どんな状態になれば幸せと感じるのか、改めて自身に問い直す必要があります。
 
 
 
残念ながら、企業や人が学歴を重要視する現状はまだ続いています。
でもそれが、成果や幸せには必ずしも直結していないことに気付き始めてもいます。
 
いろんな経歴の人がいて良い、そして何歳になっても、学び直すことができる。
そんな環境作りが必要ですし、どんな人でも高校・大学など義務教育以上の教育が受けられて、学歴以外の要素でも評価される社会への転換が求められています。
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