また子ども食堂に行ってみた。
■子ども食堂って?
平均所得の半分未満の世帯で暮らす子どもの数は16.3%、実に6人に1人と多い。子ども食堂は、そんな経済的に厳しかったり、親の都合で食事がとれない、あるいは一人で食事をとる子らに無料もしくは安価で食事を提供する場所。
【過去記事】
みんなで食べるとおいしい、自分のために作ってくれると嬉しい:子ども食堂へ行ってみた
今回伺ったのは、愛知県大府市で30代の元市議らが開催する「ふれあい食堂」。
月に1回、自治会の施設で開催されているそうで、本日のメニューはおにぎりと豚汁、メインはコロッケ。受付で大人400円を支払い(子どもは100円)、みんなで「いただきます」をして食べました。
とってもおいしかった!
参加者は、子どもが約15名、大人が約10名で、30人ほど。多くの人で賑わっていて、親と一緒に来る子もいれば、何度も参加しているために送迎だけしてもらってその場にいる子もいました。
子どもをいかに呼び込むか、は子ども食堂の大きな課題ですが、ふれあい食堂は人づてで誘った方たちが多く、親から子へ伝わったり、子から子へ伝わったりして徐々に人数が増えたそうです。
参加者の中に年配の方もいるなーと思ったら、他の市民団体の方で、食事の後はその方らとアクティビティ(お絵描きしたり、缶バッチづくりをしたり)をしていました。
子ども食堂側は人と食事以外で子どもを呼べる魅力が欲しいし、他の団体としては自分らの活動をいろんな人に知ってほしい、そんなお互いの利益を組み合わせる、とても良い取り組みでした。
子ども食堂と聞くと、つい“貧困”というマイナスのイメージが想起されがちですが、多世代で交流できる場でもあって、誰もが参加しやすい(結果的に、貧困に陥る子どもも参加しやすい)環境になっていると感じました。
子どもにも、大人にも、周りにはたくさんの人がいて、助け合いながら生きている。そのことが体現できる場所がもっと増えていくと良いし、それは困った時や災害があった時に、関わる人を助けるセーフティーネットの役割も担うのだろうと思います。
たくさんの子どもが訪れ、メディアの取材も受けるふれあい食堂ですが、ここまで来るのには大変な苦労があったそうです。行政は聞く耳を持たず、反対の人ばかりの中で、主催者の方が個人で様々な人や団体に声をかけ、多くの課題(運営費、食料、人手、保健所とのやり取りなど)をクリアしてきたそう。お話の中で聞いた各課題の解決方法と過程はとても勉強になりました。
実は、方々で「子どもの居場所作りがしたい」と話していたら、知人から「3月に稲沢市で子ども食堂をやるので、その後に学習支援でもしたら?」と提案を頂きました。
諸事情により、その子ども食堂は延期になってしまったのだけど、今回の見学はそれや、それ以外の全ての活動を前に進めるために役立ちそうです。
そして、「こういった活動をしている若い人、しかも元市議がいる」ということを知れたことも、私にとっては大きな刺激になりました。
しち おう/志智 央
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