稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

不登校になって良かったこと

私は中学・高校と学校へ行かず、ひきこもっていた。

その期間、何をしていたかと言うと、暇を持て余していた(あくまで私個人の経験で、忙しいひきこもりもいると思う)のだけど、人は一人で膨大な時間を抱えると、良いことは考えないようで、心身ともに不健康だった。今風に言うと、不健康の極みだった。

 

誰かと話したり、出かけたりしたい、と思ったけど、そんな場所はなくて、リア充な空気満載の某スタバに行って、S・M・L以外のサイズをキラキラした店員さんを前に噛まずに言える自信もなかった。

あの時の自分が、落ち着ける場所を作りたい、と思っていたら、「そんな場所が名古屋に出来たらしい」と噂を聞いて行ってきました。

 

不登校・ひきこもりの就労支援を行なう“Cafe スマイル”。

不登校のオーナーが、子どもの居場所や就労体験の場として立ち上げたカフェ スマイル。働く体験を通して生きる技術や、“誰かの役に立っている”経験を通して自分の価値を再確認していく場となっています。(オーナーはバーテンダーなので、夜はバーとして営業。昼夜逆転して夜型の生活をおくる子どもも働ける超絶システム)

f:id:shichioh:20170122110350j:plain(HPより引用)

話を聞いてもらう場所は探せばあるけれど、役割を持てる場所はほとんどない。私は、実際の体験を通して人は変わっていけると思っていて、勉強以外の生きる上で大切な力と技術を学ぶことが出来る場に感激した。当事者の人は足を運んでほしいですし、素敵なカフェ・バー、そしてオーナーなので、純粋にお店としての利用やオーナーとのお話を楽しみに行くこともオススメです。

営業日 平日11:00〜22:00 土曜日8:00〜14:00 (日曜定休)

場所  名古屋市千種区千種2-10-15

Cafe スマイル | 就労体験ができるcafeスマイル|保護者の方々の交流の場としても

 

ドキッ!不登校だらけのOB会。

伺った日の夜は、“不登校OB会”というイベントもあり、こちらにも参加。9名の参加者みんな元不登校という濃ゆい会でしたが、おいしいご飯を食べながら、ゆるく語り合う場でとても楽しかったです。「不登校になって良かったこと」として話した内容や感じたことをまとめます。

f:id:shichioh:20170122115658j:plain(なぜかカメラ目線な私)

不登校になって良かったこと。

私は一時期、もし不登校でなかったらどうなっていただろう?と考えたことがあるけど、それなりに上手くやっていただろうと思う。それなりに良い学校へ進んで、それなりに良い就職をして。だから学校に通わないから良いとも、通うから偉いとも思わない、ただ等しく存在する“選択肢”なのだと思っている。

 

ただ、私は不登校の間にだいぶ性格が尖って、変わり者になった。結果的にそれで失ったものもあるけれど、おもしろい出会いと人生を呼び込むことにもなったと思っている。だから、無理に自分に言い聞かせるわけでもなく、この道で良かったと思う。

 

そして、今、周りにいてくれる人たちが、非不登校ルートだと出会えないかもしれないと思うと猛烈に寂しくなるので、みんな私と出会ってくれてありがとう。変わり者だけど懲りずに遊びに誘ってねと思う。きっと、人との出会いによって、今を肯定できたから、それに繋がる過去も受け入れる準備ができた。

 

 

いろんな事柄がそうだけど、一度、途絶えたからこそ分かることがある。

いじめにより不登校になった人が、人の痛みが分かるようになったということ、相手のことはもう恨んでいないと言う強さ。不登校に限らず、学校や職場、友達や家族など、失ったからこそ再び繋がり直せた時の尊さに気付けて、その度に少しだけ優しくなれる自分がいるように思う。失う代わりに、その経験を経たからこそ成れた自分がいる。

 

 

私は、当事者の人たちへ不登校になっても気にするな、とは言えない。あくまで、私は不登校で良かったと感じているだけで、それぞれの人にそれぞれの正解があると思っている。子どもや若い人が「こんな変わった生き方をしてる人がいるんだ」と私の人生をおもしろがってくれて、いろんな生き方があると気付いてくれたら良いなと思うだけだ。

ただ、OB会参加者9人中全員が「不登校になって良かったエピソード」を持っているあたり、そう悪くない道なんだよとは伝えたい。きっと、曲折を経たことによって辿り着けるおもしろい人生がこの先あなたに待っているし、生きてさえいれば、似合う場所や人が必ずあると私は信じている。

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しち おう/志智 央
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そう簡単には街へ行かせてくれない交通事情

SNS上で、前回書いたイルミネーションの話をした。

イルミネーションの開催期間が、国府宮はだか祭りの期間と被っていたため、冗談で「はだか男を電飾で飾り付けて夜も練り歩く案」を出したところ、案外ウケた。気を良くした私は「これは良いアイデアかも」と思ったわけだけど、次第に「言い出しっぺのしちがまずやるんだよね?」という方向へ話が進み、墓穴を掘るとはこのことか!と思った。

 

念のため言っておくけど、やりませんから。

はだか祭りの期間中に、友好都市であるギリシャオリンピア市から市長をはじめとした訪問団が来て、委員会の副委員長をさせてもらっている私も応対することになったけど、はだかで電飾付けて応対なんてしませんからね。

 

ぜ、絶対に、やらないぞ?

 

 

 

さて、変な前フリはこれくらいにして本題。

ここ数日、雪による影響のために電車を使って移動しました。主に、稲沢一利用者が多い駅である国府宮駅周辺に用があったのですが、私の家から出向こうと思うと、一度お隣りの一宮市へ出ないと辿り着けません。とても不便です。

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一直線で行きたいのに行けない、もどかしい逆V字。

帰り道に、晩ご飯の材料でも買って帰ろうと思いましたが、スーパーもない。駅の近くに住む私でコレなので、駅からさらに離れた人の大変さは計り知れません。

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一応、1日9本のコミュニティバスがありますが、「本数が少ない→乗らない→採算がとれず本数増やせない」の悪循環に陥っており、私も本数の少なさと夜に走っていない(帰りに使えない)ことから選択肢に挙がりづらいです。

 

 

車が使えなくなって初めて、住まいの交通インフラの弱さに気が付きます。

それは人の気持ちにも影響して、若者はもっと便利なところへ行きたくなるだろうし、高齢者も将来を案じて少ない移動距離で行き来できるところへ行きたくなるでしょう。

 

高齢者の運転事故も増えていて、悲惨な死亡事故も起きています。自身で運転の危なさを自覚している人もいると思いますが、「無いと生活できない」ために免許証を返納できない方が多く見えると思われます。

病院勤務時、脳卒中のために運転が制限される、けど、制限したら生活自体が行なえなくなるケースに頭を悩ませてきました。今後、きっとこの問題は拡大していきます。

 

今後、車の自動運転などの“技術”で改善される部分もあると思いますが、公的にはバスの利便性を増したり(行政も、先進地の視察を行なうなど動いている)、私的にはバスが存続するように一人一人が利用率を高めたり、過疎地方で始まった乗り合いサービスなど助け合いの促進を図ったり、一体となって取り組まなければならない課題です。

 

 

コミュニティバスは、議会でも頻繁に取り上げられていますが、まちづくりミーティングでも扱っていろんな世代と話し合ってみたいな。とりあえず、バスの本数を増やすために、今から行きだけでもコミュバス乗ってきます。

 

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自治体間競争に殴り込み!?〜稲沢イルミネーション〜

今年度、初めての雪。

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こんな寒い日はこたつでぬくぬくしたいところですが、稲沢市の新たなイベント「稲沢イルミネーション〜イナイルミ〜」を手伝うために朝から出かけてきました。

f:id:shichioh:20170115151142j:plain(雨靴がなくて、消防の靴で出動/笑)

 

稲沢とイルミネーションの関係は?

稲沢市は、青色LED開発企業 豊田合成の製造拠点があります。数年前に、赤崎氏や天野氏がLEDでノーベル物理学賞に選ばれた時から、市役所では横断幕を掲げたり、特設コーナーを作ったりで盛大にあやかって…アピールしていました。

今年度は、稲沢市を「青色LED生産の街」として広め、かつ地域の活性化を図るためにイルミネーションが開催されることとなったようです。

 

作ったのは「ペットホタル」というペットボトル型のライトで、地面に差し込んで使います。暗くなると青や白色に光り、その名の通り蛍のように明滅します。細かな作業が苦手なしちですが、四苦八苦しながらなんとか制作。目標の1,730(い・な・ざ・わ)個を目指して、黙々と約2時間かけて取り組みました。

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(工作の時間みたいで作業はとても楽しかったです)

 

 

みなさんもご存知の通り、イルミネーションは各所で行なわれています。三重県にあるなばなの里の電球数はなんと700万個。民間だけでなく自治体も力を入れており、あま市は30万個、名古屋市では名古屋駅周辺だけで15万個以上の電球数です。

 

そんな過酷な競争の中に果敢に切り込む稲沢市…さすがです。

 

 

とは言え、勝負は量より質。小規模だからこそ出来ることもきっとあるはずですし、ペットホタルの光りの明滅は明るい場所で見ても綺麗でした。熱心に取り組んで下さっている実行委員会の方たちの努力が実り、市民に愛されるイベントになると良いなぁと思います。

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・稲沢イルミネーション〜イナイルミ〜

2月5日(日)17時30分〜点灯式

2月18日(土)の期間中、17時〜21時まで点灯しています。

会場は文化の丘公園(稲沢市長束町沼100−5 稲沢市民病院北)

 

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