駅で新しい活動報告を配っていたところ、スリランカ人の方から声をかけられました。
どうやら道に迷ったようで、スマートフォンの地図アプリを見せながら、
「一宮市の会社まで行きたいが、どの道を進めば良いのか?」と聞かれました。
聞くと、あと20分以内に、徒歩で50分かかる距離の会社まで行かなければならないと。
…いや、絶対間に合わないやん!
むしろ、徒歩で50分の距離をこれから一度も迷わず行けるかも怪しいやん!
と思い、お節介とは知りつつも、車で送りました。
「間に合うかな…」と焦る僕と、「日本人優しいですね」とにこやかなスリランカ人。
本人曰く、昨日までは同僚が車で送ってくれたが、今日はその同僚がおらず、初めて徒歩で通勤したため、道に迷ったと。遅刻しそうなのに、なぜか余裕たっぷりに教えてくれました。
つい数分前まで駅でチラシを配っていたのに、今は隣りにスリランカ人を乗せて、行ったことのない一宮市の会社までドライブしている構図が次第におかしく思えて、到着した際にお礼を言われたけど、こちらこそ楽しい時間をありがとうと思いました。
思えば、僕も海外に行った時に見ず知らずの人に助けてもらいました。
観光地以上に記憶に残っています。とても嬉しかったです。
僕を助けてくれた人に直接恩を返すことはできないけど、
他の誰かにその恩の代わりを返すことはできたのかもしれないなと感じました。
スリランカ人は、観光ではなく仕事で日本に来て、言葉も充分に通じない、文化も違う、家族はおろか知り合いもいない外国で働いています。すごいよね。頑張ってほしいし、日本を好きになって帰ってくれると良いなと感じました。
そして、一息付いた時に、
駅でチラシを受け取ってくれた男子高校生からメールが届きました。
目には見えない障害を抱えているそうで、僕のチラシをキッカケにヘルプマークを知り、身に付けるようになったとお礼が書いてありました。
また、朝嫌々学校に行く時に、駅に僕がいるかどうかを楽しみにしてくれているとも。
な、泣ける…
スリランカの方も、男子高校生も、僕に感謝を伝えてくれるけど、喜びを貰っているのはむしろこちらの方で。なんでもない一日が特別な一日になりました。ありがとう。
最後に、頂いたメールが嬉し過ぎたので、本人の同意を得て一部を紹介します。
応援してくれる人との出会いと言葉のお陰で、僕はもっと頑張ることができます。
しちおうさんこんにちは!
自分は毎日稲沢駅を利用している高校1年生です。
朝嫌々ながらも学校に行くとき、
今日はしちおうさん居るかな?と楽しみにしています!
今回このようなメールを送らせていただいたのはお礼を言うためです。自分は脳に障害があるのですが外見ではわからないため、知られると驚かれたり冷やかされたりして嫌な思いをいていましたが、だいぶ前に配られていたヘルプマークのチラシを見てこういうのがあるんだ!と気付き、今では毎日鞄に付けて登校しています。
ヘルプマークを着けても特に変わったことはありませんが、いざというときにはヘルプマークがある‼という考えで毎日を過ごして居ます。
しちおうさんに会えて本当によかったなと思います。これからも頑張って下さい!朝のチラシ楽しみにしてます!
しち おう/志智 央
Facebook:https://fb.com/shichioh
Twitter:https://twitter.com/shichi_oh
phone:090-4239-4726
mail:shichioh@gmail.com