稲沢市議会議員のしちおうです。
今朝は市役所前交差点で街頭活動でした。
昨日から寒さが一段階増してきましたね。寒かったー。
さて、本日のブログは、引き続き12月議会の報告をします。テーマは、子どもの自殺です。
夏休みなどの長期休暇明けに子どもの自殺が増える9月1日問題に対し、稲沢市で子どもを死なせないための取り組みとしていくつか提案したので、抜粋してまとめます。
・9月1日問題
1972年~2013年までの40年間、18歳以下の自殺者数を日別に集計したところ、9月1日に自殺者が急増することが分かったというもの。
背景には夏休み明けの生活環境の変化や、それによる精神的重圧が指摘されている。
① タブレット端末を用いた相談先の拡充
(しちおう)
悩みの相談を対面や電話でするのは、現代の子どもたちにとってハードルが高い。子どもたちがSOSを出しやすいように、彼らが相談しやすいチャンネルを複数用意することが必要。
いま稲沢市内の児童生徒にはタブレット端末が配布されているから、心の教室相談員に対してチャットで相談ができる体制を整備してくれない?
→ 心の教室相談員:悩み相談、話し相手などになる身近な第三者的存在として、市内2中学校に配置。
(教育委員会)
子どもたちに配布しているチラシにチャット相談、SNS相談ができる窓口が記載されている。
心の教室相談員は、勤務時間に限りがあり、現状ではチャットの相談窓口とすることは難しい。
(しちおう)
チャットやSNSでの相談窓口が増えたことはすばらしいけど、相談がその場限りなんだ。
一方、心の教室相談員で対応できれば、はじめはチャットで相談、信頼関係ができたら対面で相談、のようにに継続的に関われるし、学校やカウンセラーとも連携しやすいよ。
学校を休みがちな子にもアプローチできるし、いじめなど表立って相談しにくいことも伝えやすい。
心の教室相談員の負担になることはぼくも望んでいないから、たとえば、配置校のうち1校から試験的に開始するなど、手法を検討してみてね。
② 心の教室相談員やスクールカウンセラーの重点配置
(しちおう)
心の教室相談員やスクールカウンセラーがすべての小中学校に配置されるのが理想だけど、それが叶わない現状で、せめて危険性が高い夏休み明けに対応を強化できないかな。
夏休み明けに相談を受けるためには、それまでに信頼関係ができていなければいけない。現状の週2回計7時間の稼働では難しい面もあると思う。
新学期から夏休みまでの半年間、相談時間を拡充する、であれば大きな予算は必要としないし、一番必要な時期に支援に繋げられる可能性も高まる。どうかな?
(教育委員会)
子どもたちがより相談しやすい環境を作るために、心の教室相談員の配置拡充について予算要望をしていきたい。
主な流れは以上です。前向きな答弁を頂いた「心の教室相談員」の拡充から始めて、後ろ向きな答弁だったチャット相談などの相談機能の強化にいつか繋がると良いです。
他にも、9月1日問題の家庭への周知や、子どもたちへの学校長からのメッセージ発信などを提案しました。後日公開される録画映像配信や議事録で見てもらえると嬉しいです。
なお、今回の質問のために、心の教室相談員の方に実際にお会いして、現場の意見を聞かせてもらいました。そうでなければできなかった質問もあるので、大変感謝していますし、やはり現場を訪ねるのは大切だと再確認しました。
つづく。
稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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